金余りの金融機関 (起業家にとって大チャンス)
5月9日
都市銀行が、通常の無担保融資の枠を超えて支援を検討をする、
今回の競技施設の施工運営会社のケースで考えられることは、
つぎの6つのポイントが認知できたからだと思われます。
1.既に収益の実績があること
この研究開発をすると、大きな収益が出る可能性が大きいと言ったような、
実績ゼロでこれからの実現性、将来性ともにオール・オア・ナッシングのリスクがなく、
小さい単位かもしれないが収益モデルが確定している。
2.事業の将来性
この部分が大きいと思われますが、この部分を書くと、この会社が特定される可能性があるため、
内容は書けません。
申し訳ありませんが、ここでは冷静に考えて、将来性があるのだなとご理解下さい。
3.実現性が高い
1とも関連しますが、既に最小単位のビジネスモデルが完結されており、
投資額に応じた最小単位の事業の拡大をするための経営資源がある程度備わっていること。
4.独自性(差別化)が明らかで優位性があること
社長、役員の経歴や実績から、同業他社と比較して差別化ができていること。
5、収益性の高いことが実証されている
今回の案件では、1施設の対投資額利回りが30%は無理なく確保されており、
投資家への高配当の可能性が高い思われること。
6.現金管理が簡単で透明性を確保
特にファンドを作るにあたり、問題となるのは現金管理の問題です。
この部分で以前お手伝いをした経験で言えば、
パチンコホールもヘアサロンも難しかったことを記憶しています。
実際は分かりませんが、1000円の理髪店QBハウスで採用している、
代金を必ず機械に入れ、スタッフに現金を一切触らせない方式は、
多分ファンドを組成するためのものだったのではないかと思われます。
確か、あおぞらインベストメントが、QBハウスの創成期に数店舗を支援したと記憶しています。
もちろん、今回のケースは1つのケースに過ぎず、
このケースに当てはまらない事業をなさっている場合や計画されている場合は、
ご参考にならないかもしれません。
しかし、今回の案件も銀行から打診があっただけで、まだ成功したわけではありませんが、
少なくとも、
小さな単位での収益モデルが実証されていて、
この単位を一挙に拡大することが無理なくできる可能性が認知された場合、
大きな額の資金調達の可能性があるということを、
ぜひ、頭の隅においていただくと良いと思います。
特にこれから起業される方にとって、どのような事業をしていくかを考える上で、
一つのヒントになるのではないでしょうか。
今後、企業規模に比べて大きな資金調達の実例は、積極的に取り上げていきたいと思っています。
ここで一つ、お断りしておかないといけないのですが、
ご理解頂きたいのは、
このブログの本意が、あくまでも、私及び弊社のコンサルの現場で起きたことをお伝えすることで、
理論的にどうのこうのとか、専門用語がどうのこうのとか、
このようなことを解説するために書いているのではないと言うことです。
正確な理論や用語、あるいはその詳細などは、
書店に並ぶ専門的な解説書や他の専門的なホームページにお任せし、
浅学、無知な私がこのようなことを書く意義は、
実践されたこと、あるいは金融機関の生の声などをお伝えすることにあると思っていますので、
この点、ご了解の程宜しくお願いいたします。