下記のMRIの資産消失問題が大きなニュースになっていますね。
<MRI資産消失>上客にラスベガス旅行 出資額でランク
日本の顧客から預かった資産を消失させた疑いが持たれる米国の資産運用会社「MRIインターナショナル」が、新たな出資者を紹介した顧客らを米ラスベガス旅行に招待していたことが分かった。出資額が多い顧客ほど配当利率を高く設定して優遇していたことも判明。証券取引等監視委員会は、資金繰りに窮していた同社が「マルチ商法」のような営業方法でより多くの資金を集めようとしていたとみて調べている。
MRIは「米国の医療機関から診療報酬請求債権を安く買い取るビジネスで利益を出し、配当に充てる」と説明し、日本の個人投資家らから出資金を集めていた。関係者によると、同社は新たな出資者を多数紹介したり、大口の出資をしたりした顧客を本社のあるネバダ州ラスベガスに招待。本社や医療機関を案内したり、高級料理でもてなし、カジノやグランドキャニオンなどの観光地を巡ったりしていたという。
また、出資額に応じて顧客を「プラチナ」「ゴールド」「その他」などとランク分けし、高額出資者ほど配当の利率を高く設定。ホームページによると、年利は150万円の出資で6%、750万円で7%、1500万円で8%としていた。
監視委によると、同社は少なくとも2011年以降、出資金の運用実績がなかったとみられるが、今年度のファンドのパンフレットを既に作製して新たな顧客を勧誘する準備を進めていたという。
監視委関係者は「旅行や利率で特典を与え、顧客を増やしている。マルチのような勧誘方法だ」と話している。
私も2年ほど前に、検討してみようかと思い資料請求をしましたが、詐欺リスクが高いと思い見送りにしたのを憶えています。
なぜ、詐欺のリスクが高いと感じたのかと言うと、
①利回りが高すぎる
②元本を保証しているかのように謳っている
③なぜわざわざ日本でお金を集めるのかよく分からない(こんないい案件なら米で集められるはず)
④満期償還を選択したのは5%で、95%が再投資を希望したといったことを、わざわざHPに載せていること。
⑤安愚楽牧場のときのように、様々な雑誌に広告を出し、新規の資金を集めようとしている。
以上のような理由から、投資を見送りました。
1年くらい前に発覚したブックメーカー投資詐欺もそうですが、高い配当利回りが確定しているような投資については、見送った方が無難ですね。
被害にあわれた方は、ご愁傷様です。
うまく、勝ち逃げされた方は、おめでとうございます。。。
厳しいようですが、高いリターンを求めれば、このような詐欺にあう可能性が高まるのは当然です。
年6~8.5%で元本保証されているといったありえない話を信じてしまうような、常識外れた認識の結果としかいいようがありませんね。