ソフトウェアを誰もインストールしない理由を診断する「Kampyle for Software
Roi Carthy
2008年10月8日
http://jp.techcrunch.com/archives/20081007kampyle-helps-you-understand-why-nobody-is-installing-your-software/


経済の世紀末がこっちの頭に降り掛かってくるのをくよくよ悩むより、コツコツ製品改善に励もう―そんな平常心のスタートアップのひとつがイスラエルの「Kampyle」だ。 同社は今日(米国時間10/7)、フィードバック解析専用プラットフォームの対象をサイトからクライアントソフトウェアまで拡大した。


拡大に際して、力を入れたのはクライアントアプリで一番厄介なインストールのプロセス。 クライアントアプリのインストールは、途中で投げ出される率が高い。ユーザーがインストールを途中で停止する理由はいくらでもある。:ダウンロードが遅い/重い、ステップが無駄に多い、セキュリティが心配、情報不足、広告多過ぎなどなど。

顧客と話してKampyleが気づいたのは、会社側はダウンロード停止の理由を山ほど推測するばかりで、その割にはこれと言った結論が出ないということだ。ユーザーがインストールを突然止めるとアンインストールのフィードバック回収フォームをササッと流す会社もあるが、それでも回収した情報を行動に移せる個別事項に整理するのが不得手な会社もある。—少なくともそれがKampyleが聞き取りで得た教訓だ。


これを解消するよう考案されたのが、「Kampyle for Software」である。Kampyleのフィードバック分析専用プラットフォームをテコに2つのフォーム(インストールとアンインストール)を作ってフィードバックを回収・管理する仕組みだ。多くの企業が今日行っているような手作業で各フィードバック専用フォームに目を通すのではなく、Kampyleではフィードバックを全部まとめてからグループに分け、収集した情報を読みやすいチャートにまとめてくれるのだ。フォームはもちろん完全カスタマイズ可能。インストール終了時に開くランディングページも同様にカスタマイズできる。特別なプログラミングの知識がなくても、このコールはInstallShieldのようなインストーラー生成ツールの中に統合できる。


「Kampyle for Software」はオープンソース対応アプリは無料、商用アプリは規模に応じた価格設定となっている(月額$99から)。最初の1ヶ月は無料なので試さない手はない。

5ヶ月前にデビューして以来、Kampyleは顧客数を3000社(人)まで増やした。次代のグーグルとはいかないにしても、コツコツがんばってることは確か。

(翻訳:satomi)