魅惑のメンチカツからの、
仏国のひき肉(団子系)料理のネタざます。
仏国でスタンダードなひき肉加工料理といえば
ソーセージとかパテとかファルシですけれども
それ以外で市販されている代表的なモノは、
牛100%のつなぎ一切なしのハンバーグパテとか、
合挽きミンチ(主に豚であろうけど、お店によって配合が違う)を網脂で包んだ
クレピネットという肉団子(っていうんか)などがおます。
こんなヤツです。
この手の食品はマルシェとかそれぞれの肉専門店で仕入れるか
スーパーでも売ってる(美味しくないので極力しないがな)など手に入れやすいんですけど
ワタクシのような田舎に住んでいるとちょっと嬉しいのが、
地元の食材専門店的なスーパーがあって、そこで地元の野菜、地元の家畜(今では産業動物って言うねんね)、地元の調味料(オイルとかお酢とか)完全地元産の食材がゲットできるざますので最大活用しております。
食材は、チェーンの大手スーパー(Auchen とかCarrefour)より新鮮なのはもちろんだが、そこより安いというのもポイント高い。
ちなみにCarrefourの地元食材コーナーも侮れないので大好きですけど、この店舗の鮮度はマルシェ級。
同じお金を落とすなら、新鮮であるとか、きちんと美味しく作られていること(ビオと言うカテゴリーにだけ盲信すると落とし穴もあるので)
そして何より地元の食材を買って、地元にお金を落とす。
(ワタクシの事はどうでもええって?)
地方や田舎にお住いの方は、調べてみるがいいわよ。
さて、焼き上がりはこんな感じ。
ビーフ100%と違って、お店によって豚100%とか牛豚鶏混合などいろいろなのでしっかり焼き入れます。
日本人好みなふわふわ食感ではなくて、どちらかといえば本来の肉食が好む食感で噛み締めるとジューシーな肉汁が溢れる。
これはトマトファルシにも言えるけれど
肉団子やハンバーグの食感とも違うけど、食べ応えがあって美味しいよ。
フライパンで焼くもよし、オーブンで野菜を敷いて焼いてもよろし。
オーブンに任せてしまうとその分別の火口を使う料理もできるのが便利。
自作でも作れるけど、個人の肉屋さんで買う方がオススメで楽チン。
塩分がワリとしっかりしておるので付け合わせで調整してつかあさい。
ラタトゥイユなんぞ合わせると彩り豊かで綺麗かと。
(盛り付け後の写真はないので好きに妄想しておくれやす)
ちなみに、
ここではカルパッチョ用として、薄切り牛肉も扱いがあるので嬉しい。
こちら、ジャポンの薄切り肉的な厚さなのですよ
言われるがままにカルパッチョでもいいし野菜の薄切り肉巻きとかでも楽しめます。
ただしこちら仏国産牛の赤味、肉質的にこれを野菜に巻いて焼いてしまうと想像以上に硬くなってしまうので
野菜(スプラウトとか茹でた人参とかインゲンなど)を巻いてちょっといいドレッシングとかサラッとかけてそのまま生で食べたほうが絶対的に美味しゅうござんす。
仏人が生の牛肉をこよなく愛する理由がよく分かる。
イギリス産の牛肉の方が火入れした時の仕上がり具合が日本人好みやと思います。
これは羊肉にも言えると思う。
オーブン料理はイギリス人の(料理上手の)火加減には叶わぬよ。
直火で肉を焼かせたら、アルゼンチン人の右に出る者はおらぬがの。
まあ、日本人にとってのマグロみたいな感じが仏人にとっての牛肉のポジションではなかろうか。
牛(マグロ)といえば基本ナマ食でしょうが?(鮮度がよろしいこと前提な)
火入れするなら極限、炙る程度で頼みます、的な。
うちの地元の牛といえばシャロレ牛(仏国のブランド牛の一つ)
ワタクシはシャロレ牛とリムーザン牛の両方が好物。
ロワール地方だとどっちも産地に隣接しているのでお目にかかる率が高い。
ちなみにシャロレ牛はフランス最古の肉牛ざます。
肉屋の大将によれば、仏国の三大美味牛は
シャロレ、リムーザン、アキテーヌ(ブロンド・ダキテーヌ)だそうよ。
実際、ワタクシもいろいろ食べ比べてみたけれど個人的にナットク。
ジャポンのサシの入った和牛と比べると、ちょっと物足りないと思われる方もいらっさるかも知れませんけど、「肉」としての食べ応えは別格。
もちろん、ちょっと車を走らせると
生きた彼らに出会えます。
ブロンド・ダキテーヌはその名の通りアキテーヌ地方産なので身近にいませんが
見た目もすごく美しい牛でかなり大きいけれど優雅よ。
白い方がシャロレ牛で茶色がリムーザン牛
リムーザン牛の方がぬいぐるみ系の顔をしていて、性格もシャロレ牛に比べて穏やからしい。
確かに、シャロレ牛はイカツイ顔に見えます。
シャロレ牛は、タルタル(ユッケな)が美味しゅうござるよ。
赤味が多いが火入れしても柔らかさが素敵です
こやつは、生まれたての時
危うくウシと命名されかけた過去を持っとります。
姿的には豆大福やったんですけど、模様が白地に黒の水玉だったのでホルスタイン牛っぽくて、「ウシ」ちゃん呼ばわり。
しかしあまりにも見事にまん丸な水玉模様だったのでうずら(卵柄)に路線変更
豆大福だとちょっと仏人には長すぎる名前やったし。
たまちゃんでも良かったかもね
まあ、丸々と成長したものです。
お猫に生まれたお陰で、ドナドナ(昭和の表現でゴメンなさいよ)にならんで良かったね。
心なしか、この水玉模様がクレピネットに見えんでもありませんけれども。
(クレピネットから牛ネタに暴走してしまいましたけれども、両方美味しいから
とりあえず善しとしておくれやす)