歯周病が進行すると、その他の全身の病気も悪くなりやすい事は、医者や歯医者など医療関係者の中では常識です。
代表的なものは、糖尿病、心筋梗塞や脳梗塞、高血圧、早期低体重児出産、リウマチでしょう。
また、誤嚥性肺炎や胃炎の一部は、口の中の細菌が肺や胃に入っておきるものです。
でも、医療関係者以外の方々は知らない事が多い…上に挙げた病気などをお持ちの方でも知らない事がある…なぜでしょうね。

歯周病というのは、細菌が出す毒素により、歯の周りの組織が壊される病気です。
歯肉や顎の骨によって歯は支えられていますが、それが壊されて歯が揺れてしまいます。

リウマチというのは身体の関節を包む膜に異常が起き、その関節の軟骨や骨が壊される病気です。

どちらも骨が壊される病気なんです!

この骨が壊される仕組みの一部が、歯周病とリウマチで共通している事がわかっています。
どちらも身体の中の免疫反応がカギを握っています。
歯周病原因菌と菌に冒された歯周組織、両方を死なば諸共と免疫反応で全部壊してしまうのが歯周病。
正常なはずの関節組織が、異常があると勘違いした免疫細胞に攻撃されて壊され、阿鼻叫喚の中で正常細胞と免疫細胞が混乱し負の連鎖が起きるのがリウマチ。

よく似てますよね?

そして免疫細胞を勘違いさせる原因の一つが、歯周病原因菌が作る化学物質である事まで現在わかっています。

今後も歯周病と全身疾患の関わりシリーズが続きます。
夏だというのに夏バテで痩せる気配が一向に無いまるちょんでした。