「忠治」と言えば当然と国定忠治のことである・・・この「忠治狩り」の一冊はさしずめ「忠治捜査網」となりそう、忠治ご本人は最後の数ページで登場するだけ。
歴史小説というよりも時代娯楽小説、表紙絵をどう見ても赤い戦隊ゴレンジャーが登場しそう、退屈させないロールプレイン型の仕上がりです。
侠客国定忠治は、股肱の子分・日光の円蔵が捕縛、斬首されたのを機に、義理と任侠の地を離れ奥州路へ。上州無宿の参次から知らされた夏目影二郎は、愛犬あかを連れて忠治の後を追う。
将軍家慶の日光社参を控え、忠治の幻影に脅える幕府。雪降る金精峠越えで赤装束女忍び集団が影二郎たちを襲う。やがて、影二郎は追いつめられた忠治の最期を飾ろうとするが…。
佐伯作品としては超娯楽版。
お暇なときにはどうぞ…。