「おじちゃん」六本木 & 懐かしの「おでん」の店 & 週刊「東洋経済」 | KISHO director's blog

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人生のほとんどを広告マンとしての「食」に特化して考えてきた。愛食家として、これからは新しい観点で日本の「食」を考えていきたい。
もう一つ、人生とクラブライフ「ゴルフ」だ、太平洋クラブと富士カントリークラブの日常、箱根御殿場ライフを綴る。


ミッドタウンで「移動する富」という金融のセミナーに行って来た。昨今、円もドルも人気が無いようで日本に投資された資金がどこかに逃避しようとしている。その富の出張先を教えてくれそうなので、ザ リッツカールトン3階のボールルームに行って来た。この名ホテル?で食事もする予定だったが、どうも高いし・・・・ピンとこない。


そこで、懐かしさも手伝っておでんの「おじちゃん」に行って来た。六本木はこうでなくっちゃ、と言う風情は今も変わらない。
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六本木はさすがにサントリーが強い。新興の店やお店の売買が頻繁なのと、バーやクラブが沢山ありウイスキーとの関係かもしれない。それにしてもオヤジ接待系のクラブの減ったこと、未だ何軒か知っている店がポツンとあるが、もう知っている女性がいる事は・・・・無い。
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チョッと関東のおでんの味付けとは違う。醤油、砂糖をドカーンとぶちこむのとは一味違い関西風の品なる御出汁。おじちゃんの頭の中身の様に澄んでいる。
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出花はお出汁を啜って身体を温める。五臓に連絡を取り「これから、おでんが行くぞー」と。キャベツ巻・白滝・玉子。
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続いてはんぺん・大根・タコと・・・・。このペースで色々を頂くが、3卓くらい向こうで奇声が発生する。その都度、おじちゃんが文句を言ってくれと仲居に言うが、これも動かない。ただおでんを届けるだけのお運びさん。そうとう怒りが来て頭から湯気が出ている様子。
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すっかり蛸のイメージになってしまった・・・・おじちゃん。口のいいのと悪いのが同居している。六本木の天然記念物だ、昔は民家の改造でやっていたが・・・・今は立派な造りでブヒブヒ言わしている様だ。

今日ここへ来たのは25年ブリかもしれない・・・・。綺麗になったので戸惑っている。
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昔はこんな品のある料理的な物は無かったが・・・・変われば変わる物だ、時代がそうさせているかもしれない。それにしても「小鯛の煮物」これはいけます、これが600円とは・・・・1,600円の間違いかと思った。尾頭付きです・・・秋刀魚も頭を取られちゃっているご時世に、小鯛とはいえ魚の全容が見えるのは嬉しい事なのだ。
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昔の様に干物を幾つか置いているがこれが酒の肴にはいい。築地であることは変わらないが、いい干物は天然の旨味が詰まっている。周りの雰囲気からしたら「くさや」とは言いにくい。
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懐かしき時代は8~9時になれば、サラリーマンもいたが、同伴のホステスとお客の出勤前の粋な食事場だった。今では飲み屋と言うクラブの姿はすっかり消えて、健康そうな体の大きいい女性陣が、大声を張り上げて飲んで、食べている。


失礼だが、昔と言う時代のホステスの方がはるかに品があった。この女性たちを見ていると、慎ましさというものを感じられない。活発さは魅力だが、笑い方と言い、細かい所作に品性を感じられな。世界の女性の鏡となった大和撫子は何処へやら。

小言の様になってしまったが、私の感じたこと・・・・許してください。


今週の「東洋経済」に外資系高級ホテルの裏側・・・・と、あって拝見したが、面白い事を3いっている。①お客のことより売り上げ。②一流のホテルの従業員が必ずしも一流ではない。③高級ホテルと言うなら客を選ぶべき。


何処となく流れで「おじちゃん」に来たが、その経緯は喉のトゲの様にザ リッツカールトンを敬遠させたのかもしれない。リッツもおじちゃんもモンスターと言う「お客」に翻弄されているよう。

セミナー企画のHSBCさんとおじちゃんには・・・・ただただ、感謝&ありがとう、為になりました。



リッツ・ペニンシュラー・シャングリラ・マンダリン。

日本の三流モンスターをどう扱うか・・・・見物だ。