相馬御風さんと北王子魯山人とは懇意な関係がありまし。魯山人が御風を訪ねて来たことがあります。
昭和13年に3回ほど糸魚川を訪れて良寛のことを学びにきたとの事です。
その時、宿泊されたのが平安堂旅館(現在は中村平安堂と名乗っています)。この宿の調理場を借りて、魯山人得意の料理を造り、相馬御風に提供したという史実があります。
平安堂旅館(中村平安堂)
昨年から、糸魚川市のまちづくりグループ(街中魅力アップ推進会議)が、魯山人の料理を復元してまちあるきに取り入れました。昨年は「着物でまちあるき」と「魯山人の料理」をタイアップしましたところたいへん好評でした。今年もこの行事を10月11~13日の三日間に開催することになりました。各日20人の限定で申し込み順となります。
そこで、この行事に関係する老舗を紹介します。
中村平安堂 (平安堂旅館) 魯山人が宿泊した宿。糸魚川では格式高い宿でした。魯山人以外に高松宮様、中曽根首相、ほか有名芸能人がお泊まりになっています。現在は主に骨董品の店となっています。
以前は横町で骨董店をされていました。当所に移転してから旅館業もされ現在は骨董店が主力です。
昭和7年12月の大火で焼失しましたが、善光寺に納入する予定の建築用材を回して貰うなどして昭和9年に再建しましたのが現在の建物です。典型的な町屋造りですが間口は広く大きな裏通りまで繋がる建物となっています。
割烹鶴来家 昔から浜町通りにある割烹の老舗。開店の時に鶴が来て庭の木にとまったことから鶴来家と称するようになったとのことです。黒い板塀の日本料理店ですが、畳席・椅子席ともに使えます。相馬
御風の糸魚川小歌の額がみられます。
割烹春よし 浜町通りにある割烹の老舗です。ここには相馬御風の遺墨がたくさんあります。
かんのや 以前は旅館「かんのや」でした。最近、改装し和食の飲食店となりました。