BWSの上半期イベント!! | ”Bench work study" Hand sewn welted製法の靴作り教室

BWSの上半期イベント!!

 ふい~。今週はトイレに入る時間もない程の大忙しの採寸チェック授業でクタクタっす。でも、面白かったですね。

生徒の皆さんは普段、他人の足をまじまじと見る機会は殆どなく、採寸しだしたら『何ですか?この骨!!こんな骨僕にはないです!』とか、『え~、こんなに薄い足って正常なんですか?』とか、みんな他人の足に言いたい放題でした(笑)。かなり、お笑いも交えつつ、足に対する興味が深まったようで、足に関する文献を手にとって本の名前をメモしている人もいました。普段は誰も見向きもしなかった文献にスポットライトが。。。良いことです。


 足の骨には26個も骨があり、それぞれの骨の大きさ、形には個人差があります。その骨達と肉の付き具合、筋肉や贅肉や筋の具合で、全員世界にふたつとない足を持っています。『足の骨って一つなんだと思ってました!』って人もいて、こっちが驚きましたが、教室内にある足の模型も今週はスポットライトが当たっていましたね(笑)。解剖学を靴の学校はもっと教えるべきだと思いますが、私がカレッジで学んだときは、骨の名前ばっかり覚えさせられ、その骨が靴にどのように影響されているかを教えてはくれませんでしたし、骨の名前も覚えるの難しいし、そんな暗記で解剖学に対する意欲が萎えるのは本末転倒だと思いますので、私は長ったらしい名前なんかはさておき、どの骨が木型を作る際に多く影響してくるか、この人の足のどの骨が特徴があるかを出来るだけ説明しました。


 採寸方法も、テープ・メジャーの絞り方具合や、土踏まずの写し方がなかなか難しく、『ちゃんと鉛筆を沿わせてる?』と聞くと、『あ、コックリさんに任せてます』と言ってた人もいますが、怖いのでやめて下さい。絞り具合は、説明しても、感覚の話なので何度も私の引き具合と照らし合わせてみましたが、もうちょっと練習が必要ですね。だいたい、人の足を触れることに慣れてないので、いちいち『この骨を触れさせて頂きます』と了解を取りながら行っている人とかいましたが、時間がかかり過ぎますし、測られている人も緊張しますから、手際よく行いましょう。練習練習!家族や友人の足をどんどん測らせてもらいましょう。

 

 それから、外反母趾や偏平足の人の足は今週大活躍で、『みんな!これが偏平足の良い見本だよ!触ってみ!』と呼びかけ、偏平足の実物を目の前に、『お~!!』『へ~!』を連呼しながら、足を触りまくっていましたが、今後も足に慣れる為にたびたびこのような授業をしていきましょうね。他の場所でこんな事言ったりしたら、平手打ちがきそうですが、お教室では私の毒舌に怒る人もなく、みんなの学びの為に活躍してくれました。どうもです。


 他にも、傷だらけの素足の女性や、靴下に顔の絵が乗ってる人や、分厚い登山用の靴下で採寸が大変だった人などおりまして、笑わせて頂き、こちらもどうもです(笑)。


 足元はね、やはり気をつけましょうね、私の靴下も年季が入って煤けてましたが。。。。


 さてさて、イベント情報です。5月17日は日曜教室で、『足の角質ケア&スクラブマッサージ』を開催します。サンダルの季節に入る前に、足のケアをしっかり学びましょう。足ケア・プロの七海さんが3~4時間、みっちりフット・ケアを教えて下さいます。近々、日曜教室のページにアップしておきますのでご覧下さいませ。7月には『一日で作れるサンダル教室』を予定してますので、ピカピカな踵で、お手製のサンダルを履けますね。う~ん。夏が楽しみになるね。


 それから、5月3日(日)は毎年恒例、BWS伝説のイベント『12時間耐久靴作り』開催!!ジャジャン!!こちらは今週告知して既に定員を大幅に上回ってしまい、希望者の工程とお休み日数を見て検討させて頂きます。申し訳ありませんが数人もれてしまうことになりますが、部屋に入りきらないのでご了承くださいませ。もし、希望した方で、今年は遠慮します。。。という方がいたら、お申し出下さいませ。参加者は体力と気力をつけておいて下さい。毎年、みんなのダレ具合に私の暴言が出ますから。。。今年はビシッといきましょう。


 それからそれから、6月5日(金)はロンドンのJHON・LOBBから、木型職人のマイケル・センプル氏が来日し、今年も講義を行って下さいます。今年は実演と直接指導を企画しております。また、詳細が決まりましたらご報告しますので、会社に有休の申し出は済ませておいて下さいませ。(笑)


 では、では、今年の上半期も靴作りに燃えよう!ちなみに、今年の展示会は9月開催予定です。展示できるように、気を緩ませている時間はありません。さあ、靴作り靴作り!