マクドナルド~♪
腐らなくって有名な アレ じゃありません
今回が わたしが受けた 術式です
マクドナルド術
子宮頸管を縫ってしばって
正期産近くに 抜糸するのです
正式名称は
子宮頸縫縮術
現行では
シロッカー術
マクドナルド術
と 2つの術式がありますが
簡易さから 主流は マクドナルド術です
シロッカーは膣壁にメスで切開をいれるため
より 内子宮口近くを しっかり縫縮できます
マクドナルドは メスを入れない分
外子宮口部分を 縫縮する形になります
シロッカーよりマクドナルドのほうが
縫縮位置が浅くなりますが
侵襲性としては マクドナルドのほうが低くなるので
最近の主流は マクドナルドです
子宮頸管縫縮術は
予防的に行われる場合と
わたしのように 治療目的で行われる場合があります
予防的子宮頸管縫縮術の場合は
習慣流産の経験が2回以上ある場合や
前回妊娠で子宮頸管無力症の診断があった場合
妊娠12週以降のなるべく早い時期に行われます
13~16週 くらいが 通例なことが多いでしょうか
治療的子宮頸管縫縮術の場合は
子宮頸管無力症と診断がついた場合に行われます
この場合も はっきりしたエビデンスは確率していないものの
基本的には妊娠27週目が タイムリミットなようです
(ちなみにわたしは26週でオペ)
この 手術時期に関しては
万が一 早産になった場合でも
胎児が生存の確率が高くなる28週目以降は
行わないことが ほとんど・・・
が 実際には 妊娠7か月でマックなんて聞いたことがない・・・・・
わたしは医師から
「もう オペするならぎりぎりの時期
ここでやらないなら 出産まで入院絶対安静生活になる可能性が非常に高くなる」
と 言われておりました
オペ室にもちょろっといたことありましたので
「26週で マック?!」
と 懐疑的だったので
調べまくりまして
転院視野に
他の大学病院の産科医にも確認しましたが
「マックは選択肢に入る」とのこと
わたしの場合は 早産が 最悪のパターン
オペや麻酔によるリスクは二番手 となりました
麻酔は腰椎麻酔で
下半身だけ麻酔をきかせた状態で行われます
妊婦は麻酔がききやすく
腰椎4番で穿刺しているはずが
感覚的に胸椎2~3まで あがってきておりまして
若干青ざめました・・・・・ ききすぎてるやないかい
つまり腕の知覚と
呼吸筋にまできいていたということです
麻酔後30~120分くらいが麻酔が最大にきいているのですが
麻酔後30分だと もうオペは開始されていて
開始後20~30分で終了してしまうような
医療サイドから見れば 簡単な オペです
…簡単ですが
患者サイドから見れば
所詮腰椎麻酔ですし
所詮手術です
麻酔のきいた自分の下半身は
つめたく まさに「遺体」の感触・・・
あ、普通の方は「遺体の感触」なんて あんまりわかんないですかね・・・
遺体の肌の質感・・・・
冷たくって
しっとりしていて
重力にまかされきっていて
ずっしりしておる・・・そんな感じです
触っている感覚はわかりますが
痛みは感じない
んだから
下半身がぐらぐら動きながら
オペされていたのは わかります・・・
いえ なにしてるか知ってるから
より 怖かったなぁ・・・・・
しらなきゃ あの振動は もっと怖いか・・・・
うん
やっぱり知ってるほうが怖くないのかも
しれません はい
子宮頸管縫縮術の合併症は
破水感染による流産や早産
予防的オペにくらべ
治療的オペではこの頻度があがります
なぜなら オペする時期が遅くなるわけで
ベビーの成長に伴い
子宮が増大して
そのために 子宮頸管が短縮してきているから
ちなみに
通常子宮頸管長は
妊娠30週くらいまでは
30~40ミリ程度
その後から どんどんやわらかく短くなって
出産に至ります
わたしのは25~28ミリでまさか?の発覚
子宮口は 開いてませんでしたので
念のためと 大学のハイリスク外来に送られまして
毎週通院させられておりました
先天的理由による子宮頸管無力症の確定診断がついたのも
わたしには 一切症状がなかったのです
つまり おなかのはり(子宮収縮)がなかった
なので
動きすぎでも
年齢でもない
先天的に 子宮頸管がやわらかくなりやすい体質であることからくる
子宮頸管無力症と診断されたわけです
はい
外野
うるさいからね(笑)
妊娠初期に動きすぎてたんだろうとか
踊ってたからとか
医師でも看護師でもないし
わたしのケ経過や生活すべてをみてるわけでもないのに
勝手な憶測する方いますが(ひまなんかね???)
3人の医師の 共通した診断結果です
3人のうち 2人は 大学病院での検討結果
わたしもまっさきに
「わたし 妊婦のくせに動きすぎちゃいましたか?」
と聴きました
動きすぎでの頸管長短縮なら
もっと早い時期に
早産兆候がでているだろうということ
子宮収縮がない
子宮口は開いてないなど
その他所見ふまえ
先天的な 子宮頸管無力症ということで
これは 原因不明で 体質 だそうです
ちょっと短いけど様子見ようか・・・と
通院と 休み休みの生活で
一応 レッスンも急遽お休みにしてもらってまして
これで3週ほどもってたのですが
前回検診時から
たった数日で20ミリ切ってしまい
(ベビーが一気に重くなったのと同時くらいか)
「オペもリスクだけど赤ちゃんもリスク!どっちもリスクだけど 選択肢としてはオペが最善!」
との 医師の声に
あえなくの緊急オペ・・・・
妊娠も出産も
100人いれば100通りです
まったく順調な人もいるでしょうが
大なり小なりの
マイナートラブルはつきもの
だって 10か月もの間
自己ではない非自己をおなかにいれておくのですからね
子宮は免疫臓器であるという言い方をするのも
うなずけます
つわりもそうですよん
胎児という異物を認識するので
吐き気などの 反応が出る
別の遺伝子が入って
そこから 別の遺伝子が誕生するのですから
なじむまでは なかなか・・・・
分娩台にあがるまで
つわりが続く方もいらさるようですしね^^
なので 通り一辺倒なことは
あるけど ないのです
体質含めた個別性がいかんなく発揮されるのも
妊娠出産の特徴ではないでしょうか
助産師さんやセラピストさんで
妊産婦ケアのお勉強をされていて
なおかつ産んでらっしゃる方でしたら
なにを言ってくださっても
説得力もありますが
「動きすぎたからね」
「忙しそうだったからね」
と 言われても
それは結局その方の「見えてるイメージ」であって
本人「・・・・?」なわけです
いえ 実際には そんなに忙しくしてないけどね・・・・・
きちんと休んでおりましたし
健康にも生活にも いつもよりも気を付けておりました
それでも こんなことは起こるわけですし
これも体質と言われてしまえば
仕方ありませぬ
今回の場合 病名はついたものの
大それた病気ではありませんでしたが
一部 からだの不具合であったとしか
言いようがありません
(ある意味器質的問題だから 整形外科的な・・・)
けれども なにかあったときの「対処」
オペという緊急事態になったときの対処とかね
やはり からだをわかってないと できなかったこと
たくさんあります
病院ではこうする
でも 体にとってはこうしたい
そういうのも まぁなんとか対処できたかなぁ
よい経験に なりましたです
腰椎麻酔、人生で一番怖かったものに認定(笑)
以上 あくまで参考まで
あとは わたしの備忘録です