六本木ヒルズで開催されている『マリーアントワネット展』見てきましたよ〜〜!!
並んでることもあるそうですが、私は平日夕方に行ったためか、全然待ちませんでした。
 
 
私の中のマリーアントワネットというのは
主に、ベルばらの人
というイメージでしょうか。
 
それから、当時ヨーロッパで一番力のあったオーストリア大公マリアテレジアの娘であり
フランス革命の断頭台の露と消えた悲劇のフランス王妃、
というところです。
 
なので、マリーアントワネットさんに興味があったわけでなく
彼女の頃の室内装飾、文化、などにとっても興味がありました。
 室内装飾
 服飾
 食器、漆器
 フランス革命の悲劇とその後
について、感想など勝手に書いて見たいと思います。
 
<室内装飾の豪華絢爛なこと!>
いやーすごかった!!!
花や孔雀の羽や諸々可愛いもの、美しいもの
豪華なものの集合体。
 
彼女の指示でデザインさせた生地類の素晴らしさ、可愛さは
彼女がどれだけ繊細で女らしい人であったかを示しているし
 
冬用の寝室用にデザインさせた生地類も重厚でありながら
繊細さもある素晴らしいものでした。
 
日本より緯度の高いフランスパリ近郊の冬ってきっと寒いんですよね^^;
重厚な色合いや厚みに寒さの厳しさを感じました。
 
以前、ベルサイユ宮殿に行ったことがありますが、
その時は気づかなかった椅子の座面のかなり高いこと!
肖像画の類も、足の下に分厚いクッションがあって
もちろん身分を示すものであると思いますが、クッションがないと座れないものです^^
高い位置に座ること自体が位の高さを示しているのですね。
 
実はベルサイユを訪問した時、ベルサイユ宮殿の装飾には、あまり着目しませんでした。それは、ドイツのノイシュバンシュタイン城の装飾があまりに可愛くて
他のお城の装飾類と比べてもシンプルすぎて
当時の私には全然響かなかったからです。
 
よく考えたら、ベルサイユは市民の略奪に遭って、装飾や家具類が散逸してるのですね。
残念なことです。
 
マリーアントワネットの時代のものが残っていたら
どれだけ素晴らしかったことか、
今回の展覧会を見て、改めて残念に思いました。
 
<服飾もすごかった!>
絵画でしかわかりませんが、他の人と比べても格段に違うフリルの段数、そしてレースの量!
それに、パニエで膨らませた下スカートに裾までトレーンを引いた上着、その布地の量たるや凄まじいものがあります。
豪奢なドレス、それは権力の象徴であり、豊かさの証拠であり、身分の高さでもあります。
 
どの絵を見ても惚れ惚れするようなデザインと刺繍とレースのヒダヒダの量で
王族である、ということにマリーアントワネットがどれだけ意識を向けていたのかよくわかります。
 
反面、プライベートな空間ではシンプルなドレスで過ごしていたと思われる絵もありました。
室内装飾でもありましたが、バラや百合のようなゴージャスな花よりも、ブルーやピンクの小花を愛していた軽やかで女性らしい面がシンプルなドレスにも表れていたと思います。
 
<食器、マリアテレジアから引き継いだ日本製の漆器コレクション>
マリーアントワネットの指示によりデザインされた食器の数々は
当時の食器メーカーセーヴル社の技術の粋を集めたものでした。
豪奢な金で縁取った中にバラの意匠が重くなりがちな色合いを優しく繊細に仕上げていて、すごく粋です。
 
個人的にはマリーアントワネットがはじめに依頼した小花のセットの方が私は好きです。
繊細な手書きの花々と金の線描きの装飾が見事で、毎日毎日目を楽しませてくれるだろうな、と思います^^
 
日本、というシリーズは日本の伊万里焼に発想を得ているそうですが
面白い西洋と和の融合という感じで、
素晴らしいと思いました。
 
数々の調度品や食器を見ていると、このころの西洋の人たちは
シンメトリーや調和、ということが美の大事な要素だったことが想像されます。
 
どの食器を見ても柄は一定の繰り返しで表現され、
似ているけど違う意匠というものは一切出てきませんし、
アシンメトリーなものはありません。
 
きっと、王家というものが絶対的な存在であり
ゆるぎなく調和のとれた存在であることが大事だったのだろうと
なんとなく思いました。
 
日本の文化というものは
まったく同じものをいくつも作ることを拒んでいます。
日本でシンメトリーなものはあまりなく
シンメトリーに見えても片側をさりげなく崩してみたり
同じ植物を意匠として採用しても、その数や配置をそれぞれ変えて
全て違うものに共通点をもたせてセットにしてました。
マリアテレジアから遺品として贈られたという漆器のセットは
日本人には馴染み深いデザインですが
その手仕事の繊細さと全て違うデザインである面白さに
きっとマリーも飽かず眺めていたのだろうな、と微笑ましく思えます。
 
長くなっちゃいました。
続きは次にします^^