ある日のできごと
学童クラブには、1年生～3年生までの子ども達が通ってきます
3年生は、最上級生の自覚を持って、1，2年生を引っ張っていってくれます
でも時には、先輩ぶって大きな態度を取り、下級生の持っていたボールを取ったり、遊び場を占領したりする事があります
今日も校庭で一悶着ありました
1年生のＤくん、おやつ後の片づけを急いで終わらせ、ボールをゲットしました
蹴ったり投げたりして遊んでいたら、3年生のＳくんが近づいてきました
「ボール、貸して！」
「・・・イヤ」
「いいじゃないか！ちょっとだけ！」
「・・・・・」
Ｓくん、無理やりもぎ取って持って行ってしまいました
（さぁ、Ｄくんどうする？）
Ｄくん、しばらくして、意を決したように肩を怒らせて、Ｓくんに近付いていきました
ボールの取り合いっこが始まりました
取ったり取られたり・・・・
でも、体格が二周りも違う1年生と3年生
Ｄくん、取り返して逃げても、すぐに捕まって組み敷かれ、奪われてしまいます
それでもＤくん、何度も何度も向っていきます
蹴られたり、転がされたり・・・・
そんな取り合いが暫く続いた時、突然Ｓくん
「わかったよ！！返せばいいんだろう！！！」
Ｄくんの粘り勝ちです
泥だらけのボールを持ったＤくん、半べそをかきながらも、目は輝いていました
がんばったね♪♪
Ｄくん よかったね！
Ｓくん 返してくれてありがとう！
こんな経験の積み重ねが、一人っ子で引っ込み思案のＤくんや、自分よりも弱いと思っていた1年生に根負けして返してくれたＳくんの、大きな財産になることを願っています
しあわせ 見～っけた ♪♪