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2012-02-19 11:04:38 テーマ:ピンチはチャンス

親孝行って?

息子が一人暮らしを始めて、3週間が経ちました


始めの1週間は、「元気ですか?」のメールを送るたびに電話があるという日が続きました
ちょっと不安な声で、
「プラスチックトレイは、燃えるごみ?」
「割れた皿は、どうやって捨てるの?」
「速達郵便って何日で届くの?」
「ゴミは何時に出せばいいの?」
電話で確かめる程のことでは無いと思うようなことを、一つひとつ訊いてきます
その都度息子の寂しさが伝わってきて、胸がきゅーんとなりました


2週間が過ぎる頃、夕食が終わった頃の時間に電話がかかってくるようになりました
時には弾んだ声で、時には沈んだ声で
「明日は、2社掛け持ちで、会社説明会に行って来る」
「1次が通った会社のグループディスカッションが、明日ある」
「グル―プディスカッション受けた会社から、不採用の通知が届いた」
「3つ落ちた。落ち込む~!!」
「職種、増やそうかな」
期待、不安、怖れ、恐怖、そして寂しさ


就活が始まった時期と重なった一人暮らし

どれだけのプレッシャーが、圧し掛かっているのだろうか


不憫で愛おしくて・・・


辛い時期を乗り越え、その時育てた大事な想いを人生の宝物にして、その想いを掲げて次のステージに挑戦し始めた息子
そんな彼だから大丈夫!そう自分に言い聞かせても、時おり起こる私の不安、怖れ、もどかしさ


その度、向き合いました
そして、落ちるところは、”自分が本当に楽しいと感じる日々を過ごしてほしい”



3年ほど前のことを思い出しました

息子が、幼い頃から仲の良かったター坊と飲みながら語ったことを、話してくれました

ター坊と2歳上の兄ちゃんは、トラックの運転をしながらの母親に、女手一つで育てられました
忙しく働きながらも人への気遣いのある優しい母親の姿を見ながら育った二人の息子は、母親似の素敵な若者です

そんなター坊と”親孝行”の話になったそうです
ター坊の親孝行は
「母親の経済的な負担を無くしたい。経済的な心配をなくすことが、今の俺にできる親孝行かな」
  (ター坊は、すでに高校卒で働き始め、給料の1/2以上の金額を家計に入れています)
息子の親孝行は
「日々楽しみながら元気に過ごしている俺の姿を、見てもらうことかな。 

 人って、みんな違うんだね」
  (大学に入学したころです)

泣けました!


今の私にできることは

”息子に、思う存分親孝行をしてもらえる私になること”



2012-02-09 01:31:14 テーマ:ピンチはチャンス

姉ちゃんと兄ちゃん

姉ちゃんと兄ちゃん


息子が学校に行けなくなった中学3年生の時、大学2年生だった5歳年上の娘に

「私は、学校に行こうと思っても行けない弟の苦しみも、その弟の行動に戸惑って苦しんでいる親の気持ちも見える。
だから、私はどっちの味方にもならない。
私は、今までと変わらないから。今まで通りにしていくからね!
だから、私を通して弟を動かそうとは、しないでね」

そう、宣言されました。



娘は、見事なまでに言葉通りの行動をし続けました。


好きなスポーツの話で盛り上がり、ゲームを楽しみ、たわいのない話で大笑い。

毎日、帰ってきて弟の顔を見ると
「どうだ!今日は何か良いことあったか?!」と、明るく声をかける姉。
「別に!」「いいや!」「何も!」と応える弟。
一日中家に居て、ゲームとテレビにかじり付いている息子に、良いことなんかあるはずないのに!そう思っていました。
でも、毎日続いたこの声かけは、息子にとっての大きな励ましの言葉だったのと同時に、私にとっても和みの言葉だったことに、二人が家を出て、離れて暮らすようになってから気付きました。


特別なことをすることもなく、今までと何も変わらない娘の姿。


それでも、いつの間にか変わっていったこともありました。

我が家の雑学王だった娘が、今日の出来事や政治・経済のことなどを、息子に訊くようになっていました。
テレビゲームは、いくらやっても弟には敵わなくなっていました。

そして、いつの頃からか、娘は5歳年下の弟を「兄(あん)ちゃん」と呼んでいました。


「姉(ねぇ)ちゃん」と「兄(あん)ちゃん」


中学不登校・高校退学・引きこもりの5年の月日を経た息子が、自分から動き始めて、しばらく過ぎた頃
「俺は、姉ちゃんが居たから、道をそれずにすんだ。 いつもどんな時も変わらない姉ちゃんが、救いだった」

息子の大切な想い”人は助け合いながら繋がっているという想い”は、姉ちゃんの姿から芽生え、育ったのかもしれません。


姉ちゃんも兄ちゃんも、身を持って親に伝えてくれました。
不登校・ひきこもりは子どもの問題と思っていたけれど、じつは、私たち親が抱えていた”家族のあり方”の問題だったことを!


姉ちゃんの言葉です。
「兄ちゃんが身を呈して開けた家族間の風穴を、もうふさがないでね!」



2012-02-04 23:54:29 テーマ:ピンチはチャンス

自分では納得しているけれど・・・

一人暮らしが始まって6日が過ぎた夜、息子から電話がありました。


「”自分を表現する写真”を貼ったエントリーシートが、通ったよ!」


それは、大学3年生25歳の息子の就職活動初めての挑戦でした。


エントリーシート審査という書類選考は、同級生よりも幾つも歳上の25歳の

息子にとっては、大きな関門と感じていたようです。


エントリーシートを書き終え写真を貼って投函した夜、
「こんなこと、親に言うことじゃないんだけど」
と、前置きしてボソボソと話し始めました。


「卒業するのが、26歳という年齢のことを考えると、大きなプレッシャーを

感じる。
 なんとしても、就職して自活していかなくては!と、思っている。
 自分では、動けない時があったから今の俺がいると思っているし、

あの時立ち止まり考える時間があったから、大切なものも見つかった。
 だから、あの時間は必要だったと自分では納得しているけど・・・・ 

でもそれは、社会では通用するのだろうか!?
 エントリーシートも、もうちょっと違った形のものを、用意した方が

良いんだろうか!?」


エントリーシートには、不登校・ひきこもりの出来事があったからこそ、得たことが書いてあり、一見ピンチと見えることを、チャンスと捉えた自分を、表現しています。


大きく育ったと思っていた息子の心の奥に潜む大きな不安や悲しみにふれ、

何を言えばいいんだろう!?


「そう、不安なんだね。
 自分にとって何が大切なのか?それを大事にしてほしい。
 辛い時に掴んだ宝物だから、その想いが伝わって、それを宝物と感じて

分かってくれる人がいると、私は思っているよ」


そんなことしか、言えませんでした。


それから引っ越しがあり、忙しくしていた矢先に嬉しい知らせが。


「良かったね!良かったね!!」
と、舞い上がる私に、
「まだ、一次だよ!これからが本番だから!」
そう言っている息子の声も、上擦っていました。


人とはちょっと違う道を歩いてきた自分でも受け入れてもらえた!と、感じたのかしら。
こういう積み重ねの一つ一つが、生きる源になっていくのかしら。


この先どうなるかは解らないけれど、まずは一歩踏み出した息子に、乾杯!!
そして、息子の想いを受け止めてくださった○○会社に、感謝!!


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