20年ぶりに炊飯器をつかいました。 | 料理と子育て、そしてミュージシャンの日常。

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料理が大好きな私は、子育ても積極的に関わっており、結構マジメに生きているのをわかっていただけたら幸いです。

たいていの方は炊飯器を中古で買ったりしない

でしょう。

 

なんせ、5年前の製品。なんと3000円。でも売値は3〜4万する上位機種です。

 

 

もともと白米がきらいで(わたしにとっては味がない)。小学生の時に胚芽米たべて「これや!」と思ったけど、母親は「変わった子ね」と。世間も玄米なんて〜ってさぞ思っていたことでしょう。

 

なのでいまでは玄米と分づき米を混ぜて圧力鍋で炊いてます(炊飯器ではもっちりならんのです)

 

前世があるとすればやはり玄米ばっかり食ってたと思います。

 

では・・・

 

 

なんで、そんな私が炊飯器を購入したのか?

 

競争激しいですね、炊飯器。

 

現行の炊飯器は、保温温度が低温・高温の2種類に設定できる機種が多いです。

 

そんな中「SR-SB102 Panasonic炊飯器」は、なんと保温の温度が

 

5段階 60、62、72、74、76 ℃ !!

 

こんなにできちゃうんですね〜

いまはなき高付加価値商品。なのです。


なんでこんな細かい設定のものを私が欲しがったか?

 

  • 60〜62℃  寝かせ玄米 ローストビーフ
  • 72℃ ボイルハム

 

てな感じで、低温調理したかったからです。

 

現行製品もいろいろ調べたのですが、ここまできっちり温度設定できるモノはなかったです。

 

高温は約74℃など曖昧な数値だったり、数値を発表していないメーカーもありました。こういう時にイケイケのパナ製品は役立ちます。

 

*****

 

さて、私は一介のミュージシャンなので、さほどの経済的な力もなく、また社会的地位などももっておりません。

 

世間様から見たら、どうやって生計を立てているのかよく不思議がられることも多々・・・ちなみに、おかげさまでおよそ20年来、専業でおまんまいただけおります<(_ _)>

 

たとえば自分が子供の時、親の発言きいて嘘ついてるかほんまのこと言うてるかそれとなく感づいていたりしました

 

が、うちの子は「お金ないよ」っていうても、「やっぱりそうなんだ」という表情で、全く疑い持ってません。生活一緒にしてますんで、ばれてるんですねー

 

なので、いろんなサービスを外注することなく「手作り子育て」「子供に仕事手伝わせる」ことになります。習い事はピアノとヤマハ行ってるくらいで、勉強も親がおしえてますの。

 

大体学校自体が朝から夕方までしんどいのに、そのあと塾なんてかわいそう・・・ってまあ、僕も小学校のとき塾通いやっててしかもそのあと受験して進学校いって電車通学。ほとほと疲れ果てましたのであんまりそういう思いさせたくないなあ〜っていうものあります。

 

これ、自分の本来の希望を無視して、見え張ったり世間体重視したためにあとでしんどい思いしたいい例だと思います。

 

こういう私も、40過ぎくらいまでは「ミュージシャンはやっぱり有名にならんと」とか「売上あげてちょっとでも生活を安定させて」とか思っていました。売上は結構いい感じだったのですが、やはり有名になるにはいろいろ大変な道筋があり、そしてなったとしても自分の知らないたくさんの方の相手をしないといけないので、これもまた大変なお話。いろいろやっているうちに、だんだん疲れてまいりました。

 

そんな折起こったのが大震災。そして「リーマンショック」を経、売上は半分くらいになってしまいました。

 

直後は結構大変やったです。この先どうすんねん・・・と

 

が、よく考えると「飢え死に」するような目にはあっていなかったし、それは結局「将来の不安」とか「〜万くらい売上んとあかんどうしよう」とか「ええカッコできない」とかいうことへの恐怖やったんですね。

 

で、自然と節約するようになります。もちろん、ああついにけち臭い人生が始まるんだ・・という諦めとともになんですが。

 

しかしやってみて気付いたのは、それほど暗黒ではない。むしろ軽快で楽しい!ということ。

 

つまり

 

・あんまり慌ただしくない

・消費するエネルギーが減ってつかれない

・練習時間や音楽を勉強する時間が格段に増えた

 

など、時間的、肉体的な「本来の自由な時間」がものすごい増えたんですね。

 

もちろん、危機感もあります。それは私たちは「いつミュージシャンでなくなってもおかしくない」ということ。これだけはどうしてもイヤなのです。


なのでとにかく最低目標として「死ぬまで執念深く音楽家としての人生を送る」ことを掲げ、それ以外のいらんことをしない工夫を重ねた結果、おかげさまで原点に戻ることができました。

 

いらんことをしない

ある分でなんとかする。工夫する。

 

つまり自分とご縁ある方にとって必要なことだけを取り組むことにようやく向かっていけるようになりました。つまり音楽を通じての社会貢献を使命にするということ。

 

事細かに申し上げると大変紙面を割きますので、またおいおい。

 

そして、自分にとってのいらんこと、結構まだまだ引き算できていない部分も多いですが、やはり

 

世間体

 

とか

 

根拠のわからん常識

 

とか

 

そんなものには日増しにとらわれなくなってきたような気がします。

 

なので、リサイクルショップに行って5年前の炊飯器を買ったわたしは、宝物をゲットしたような気分でした。

 

どんだけボロボロなんか覚悟して行ったんですが・・・蓋開けて見たらまあ綺麗なこと。

 

日本の消費者は、本当に素晴らしいと思います。

 

メカ的には10年が寿命というてますのであと5年、というのが常識です。まあ修理してくれるとこ見つけて使いとおもいます。愛車も2001年製でもうすぐ20歳なのでねー

 

なんとかなるでしょう。

 

しかしながら、私のような人間ばかりだと新品が売れなくなって困りますね。

 

やはり「新品がいい」とか。塾行かさなとか、世間体とか見栄張りたいとか、目標年収1千万とか、そういうのって国全体にとっては必要なんですねー

 

恥ずかしながら皆様のおかげで(^_^;)

そのおこぼれいただいて私は楽をしております<(_ _)>

 

なので毎日、感謝の思いで過ごさせていただいております。

 

 

 

まえだけんドラム