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Geoff Barrowが新バンドを結成したというので「どんなもんじゃーい」と聴いてみた。で、Portisheadとは全く異なる生バンドサウンドなので驚いた！同郷ブリストルのミュージシャンであるMatt Williams、Billy Fullerを率いて結成したスリーピースバンド。その実態は、インナースリーヴに書いてある通り、オーバーダブや修正を一切排除した密室ライヴレコーディングサウンド。
しかも単なるバンドサウンドではない。ボーカルらしきものが殆ど存在しないインストもの。これはポストロックか？クラウトロックか？サイケロックか？現代のThe Velvet Undergroundか？70年代のアンダーグラウンドロックを00年代に蘇らせたような、ミッドテンポなダークネスサウンド。デヴィッド・リンチ監督の映画に流れても何の違和感も無い。中には電子ノイズの嵐のようなトチ狂った曲もあり。
ただし、アヴァンギャルドに終始しているわけではなくて、Portisheadが持っている叙情性がふんだんに盛り込まれている。また、時間軸が狂った世界観は、Portisheadが持つそれと共通項を感じる。だけどもBeth Gibbonsとこのバンドを単純に足し算してもPortisheadに成り得ないのは明白。とてつもない音を届けてくれたGeoff Barrowに感謝！