ちょうど一年前、こんなブログを上げた。
「作る人、壊す人。」
「モトクロスを楽しみたいっ!」と願った少年が自ら県知事に直談判し、関係官公庁と交渉した結果、条件を付帯されて「二年間の経過観察」として利用の許可を勝ち取った……
と言うのは、先のブログで触れた。
その後、この場所はどうなったのか?
5月のG.W.後に、一度ブログで書いている。
「捨てられた自尊心」
その後もコース脇に捨てられたゴミを子供達が自発的に片付けてきたと言うが……
「いたちごっこ」は今も続いていると言う。
「こんなもの」をここまで持ち込んで捨てられるのはクルマが無けりゃ無理だよな?
つまり、これを捨てたのは「オトナ」だ、っつーことだ。
先の「ジャンプ台」にしても、子供がオイソレと作れるものではない。
モトクロス少年団の保護者たちがジャンプ台を崩し……
子供達がならす。
そうして、このコースを維持しているのだと言うが……
嘲笑うかのように「四輪駆動車」が走り回る。
だけではない、こんな「轍(わだち)」を残したまま……
ここに子供達がハンドルを取られたら……と心配するのは親ばかり。
子供達は「自分達で」コースを整備する!
「自分達のコースは、自分たちで守るっ!」
これを、ゴミを捨てたりコースを荒らしたりしているオトナは、どう見るのだろうか?
「作る人、壊す人。」
では、多くのコメントが寄せられた。
その中には「タダでモトクロスをやりたいからって、誰でも出入りできる河川敷なんかにコースを作る方が間違い!」なんてコメントもあった。
「ちゃんとカネ払って、整備・管理されたクローズドコースへ行け!」
“モトクロスをやりたい!”だけなら、カネ払ってクローズドコースへ行く方が「思う存分!」出来るだろう。
だが、“そこ”で子供たちに「コースを守ろう!」と言う気持ちが生まれるだろうか?
率先してゴミを拾い、整備をしよう!と言う気持ちが生まれるだろうか?
「有料のコース」で、そこを維持・管理してくれている人の気持ちや苦労を理解できるだろうか?
この「モトクロス少年団」は、ただ“モトクロスが上手くなる為”だけのグループじゃない。
「モトクロス(モータースポーツ)を通じ、心身の育成を目指す」ことがその理念だそうだ。
この写真を見る限り、その理念は確実に子供達に根付いていると言えるだろう。
その子供達の心を「挫けさせるようなこと」をする無責任な「自称・オトナタチ」は……
「○○コース利用者様へ。
1月9日~2月28日まで、
“地形を荒らしたままにしない”利用条件が守られていないため、
利用者はこの期間内にコース内の凹凸を平らにする作業を行ってください。
この期間、一切のモトクロス走行を禁止します。
利用者様の協力が必要です。」
モトクロス少年団の代表はこのコースを維持するために、子供達と力を合わせて頑張ってきた。
これまで「維持・整備のため」に費やした金額は、軽く“バイク二台以上”が買える金額になると言う。
そんなカネがあるなら、他に二人いる子供たちに新しいバイクを買い与え、「有料コース」へ行けただろう。
代表は、何故“それ”をしないっ?!
……もう、ここまで読んでくださった方には「その理由」はお分かりだろう。
「誰もがモトクロスを楽しめるように…」と願い、ここまで頑張ってきた少年団の子供達。
好き勝手にコースを使い、荒らすだけ荒らして「知らん顔♪」をするオトナ達……
「オトナ」って、なんだろな?
タダで使えるコース、だが「払う犠牲」は計り知れない。
“どこを走ろうが、公道じゃねぇんだから自由だろっ!”
「Freedom is not FREE!(自由は、無料ではない!)」
払うべきものはカネだけじゃない。
敬意と感謝と愛情と努力。
それが持てない「自称・オトナ」は、バイクに乗る資格どころか、ハンドルを握る資格すらない!
改めてもう一度。
「モータースポーツの文化は、日本に根付かない」?
スポーツを通じて子供達の心身は、ちゃんと育てられているじゃないか!
まったく前例のない「モトクロス少年団」、これは間違いなく「モータースポーツ文化」じゃないか!
この「前例」を活かすも壊すも、「今、バイクに乗っている」我々、一人一人じゃないのか!
貴方は……
「モータースポーツ文化」を、作る人ですか?壊す人ですか?
本文中の写真は、「モトクロス少年団」の代表者様よりお借りしました。
願わくば、このブログが「コース維持」の一役を担えますことを……