ミラノ ショールーム
ミラノも毎日猛暑です。
今年はおまけに例年に比べて湿度が高く、日が暮れてもかなり不快感があります。
フィレンツェではどんなに暑くても頑張ってタイドアップしていましたが、ミラノに入ってからはジャケットにポロシャツ着たりして暑さをしのいでいます。
毎日仕事は10:00スタートの20:00終了とPITTI以上に長時間で、そのまま会食のレストランに直行し、ホテルに戻るのは24:00近くというパターンですから、着るものくらいは少し楽をしないと体力が持ちません。
昨日はミラノで最も重要なスティレラティーノのオーダーでした。
先月のプレコレクションである程度生地コレクションを見ていましたが、やはりフルコレクションになり実際にジャケットやスーツになったサンプルを目にすると、改めてこのブランドの凄さを再認識します。
とりあえずショールームで撮った画像をご覧ください。
今回も期待を裏切らない素晴らしいコレクションでした。
今回の出張でも数多くのブランドをチェックしましたが、間違いなくスティレラティーノがナンバーワンです。
同価格帯のスーツやジャケットのブランドと比べても、作りもモデルも生地のバリエーションも群を抜いている感じです。
こんな生地を別注で作るのはスティレラティーノ以外ないでしょう。
派手に見えますが、絶妙なトーンのグリーンなので、ベージュ×オレンジのソラーロより難しくないかもしれません。
そして、ヴィンチェンツォ本人が着ていたウールギャバジンのスーツも刺さりました。
絶妙なココアブラウンのウールギャバジンのスーツ。
英国製のウールギャバジンにありがちな硬さがなく、生地に膨らみがあってタッチがとても滑らかです。
このスーツ、秋口にも着られるので今すぐに個人オーダーしたいぐらいです。
コットンスーツはここ数年でかなり着たので、こんなウールギャバジンのスーツを久しぶりに着たいと思っていたら、やはりスティレラティーノのコレクションに入っていました。
ジャケットのコレクションも相変わらず素晴らしく、かなりのバリエーションをピックアップしました。
モデルはほとんど変わっていませんが、パンツはプリーツ入りのサイドアジャスターのモデルをメインに打ち出していました。
そして、今回の出張でパンツブランドでよく見られた、太めのノープリーツのパンツも提案していましたが、これに関してはクラシックスタイルにおいてはかなりの早い提案なので、先を見据えた提案と考えてよいでしょう。
今回のコレクションは、近年の春夏のコレクションの中でも一番良いコレクションかもしれません。
このところ、イタリアの業界人達からもヴィンチェンツォのモデリングと生地選びのセンスの良さを絶賛する声をよく聞きますが、今回ナポリのファクトリーに実際に訪れてモノづくりの現場を見てみると、洋服を知っている人間であればあるほど、それを納得せざるをえないのだろうなと感じました。
とにかく2018春夏も素晴らしいコレクションです。
ちょっと早いですが、ご期待ください。
その前に2017秋冬もよろしくお願いします。
秋冬も素晴らしいコレクションです。
もう既に予約で完売のモノもあるようですが....