ミラノ ショールーム
ミラノに入ってからも精力的にショールームをまわっています。
今日まで比較的順調に進んでいましたが、今日最後のアポイントだった、ある新規のナポリのスーツ屋の商談で大コケ。
詰めの甘さとプレタポルテを甘く見ている物作りに数年振りのブチ切れました。
今の状況ではバイイングするかどうかもわからないですが、このサンプルのクオリティーのままで既にオーダーしている日本のショップがあるようなので、取り敢えずサンプルの問題点指摘して日本用のスタンダードをきちっと作り上げてからデリバリーするようにアドバイスをしました。
ブチ切れましたが、他社さんの為にアドバイスをするという、お人好しの私です。
今回はミラノに入ってからにショールームまわりのレポートです。
ASPESI
数年振りのASPESIのショーでのミーティング。
12月のプレコレクションの時にリクエストしていた別注企画のサンプルチェックが主な目的でしたが、やはり細かい部分に改善点があり、再修正のミーティングとなりました。
詳細はまだお伝えできないですが、今回の別注企画はかなりいいですよ。
これまでのアスペジとはちょっと違います。
通常のコレクションの中で個人的に刺さったのが、上の画像の洗いをかけたミリタリーコート。
日本製の生地で作られたこのミリタリーコートは、メタルを混紡することで敢えて皺が戻らないように加工してあります。
かなり皺が多いヴィンテージテイストが強いコートなので、日本での販売は難しいかなといういうのが正直なところですが、個人的にはかなり刺さりました。
コレクション全体を見ると、今までのようなダウンや綿入りのコレクションだけでなく、このミリタリーコートのような布帛のバリエーションが増えていました。
THE GIGI
PITTIのブースよりバリエーションが増え、フルコレクションでのチェック。
ピークドラペルのチェンジポケット付きのジャケットが良かったです。
少し緩めのシェイプもジジらしさが出ていていいですね。
シングルのピークドラペルを打ち出すサプライヤーもかなり増えているので、新しい襟型のバリエーションとして個人的にも注目しています。
こんなピークドラペルのジャケットにタートルネックを合わせるのも来秋冬の気分です。
ツイードのガンクラブチェックのテーラードコートやチェックのコーデュロイのジャケットも良かったです。
いずれにしても、ジジはどこにも似ていない独自の世界観があるところが我々が注目しているポイントなので、今回も期待を裏切らないコレクションでした。
HERNO
HERNOも他のブランドと同様に英国柄のアウターを打ち出していました。
来秋冬の流れを考えれば、イタリアを代表するアウターブランドのHERNOであっても英国調は外せないキーワードだと思います。
ミラノではピックアップだけで最終のオーダーは日本で行いますが、来秋冬はオーダーが増えそうです。
個人的にも欲しいモデルがかなりありました。
RUFFO
ここ数年休止していたRUFFOが復活していました。
PITTIのブースでもチェックしていたので、ミラノのショールームでフルコレクションを再度チェック。
上の画像にある3モデルが特に良かったです。
レザーブランドではかなり知名度も高いブランドなので、名前だけでなく物作りを含めて以前の良いイメージのままで復活しているのは個人的にも嬉しい限りです。
ALTEA
PITTIでチェックした新しいジャージジャケットのコレクションもサイズにばバラつきがあり、もう一度仕切りなおし・・・
逆に以前から定評のあるスカーフが刺さりました。
特に画像のようなクラシックな柄やビンテージ調のプリントのスカーフは良いモノが多く、さすがアルテアという印象です。
他のサプライヤーからもこのようなプリントのスカーフが多く提案されていたので、アクセサリーの中では要注目アイテムだと思います。
夜中の2時を過ぎました。
そろそろ限界です。
今日はここまで。
おやすみなさい。