2016年秋冬 プレス内覧会
先週2016年秋冬のプレス内覧会が行われました。
私にとっては半期に一度の大仕事。
いつものコレを片手に、次シーズンの傾向とBEAMSとしての打ち出しをメディア関係者の皆様に熱く語らせていただきました。
初日の夕方から終了時間までは3時間話しっぱなし。
さすがにヘトヘトになりました。
それでも今回はイケメン二人が手伝ってくれたので随分助かりました。
初日終了後の画像なので、私の顔が相当疲れています。(笑)
今回はそのプレス内覧会の内容を少しだけお見せしたいと思います。
今回のメインディスプレイは全てスーツ。
ここ数年のメインディスプレイはジャケットが多かったのですが、流れ的にはクラシックなスーツスタイルが戻って来ているので、今回はトレンドカラーでもあるグレーのトーンのスーツを前面に打ち出しました。
襟付きのダブルブレストの3ピースにはラウンドカラ―のクレリックとビンテージテイストの大柄のプリントタイ。
英国調のコーディネートですが、アメリカンブリティッシュ的な雰囲気もあるコーディネートです。
もう一体はストライプのタブカラ―に大柄のビンテージテイストのタイ。
シックな色目でまとめたVゾーンですが地味に見えないと言うのがポイントです。
タブカラ―とタイのマッチングにも気をつかいました。
3体ともジャケットのポケットはチェンジポケット付。
サルトリアテイストのスーツがトレンドでもあるので、チェンジポケットが久しぶりに新鮮です。
個人的にもチェンジポケットの付いたスーツが気分なので、既に秋冬モノでオーダーしています。
3体ともパンツはもちろんプリーツ入りのパンツが組まれています。
今回はジャケットコーディネートもタイドアップ。
ブラウンのハウンドトゥースのジャケットにキャメルカラ―のジレ、シャツはオックスフォードのラウンドカラ―にニットタイ。
ミディアムグレーの2プリーツのサイドアジャスターのパンツを合わせました。
今回はジャケットも敢えてタイドアップにウールのパンツというドレッシーなジャケットスタイルを打ち出しました。
自分にとってはBEAMS Fのマネージャー時代にしていたようなスタイルなので、懐かしさもあり新鮮です。
ドレスシャツはタブカラ―やラウンドカラ―、クレリック、セミワイド、レギュラーと、襟型のバリエーションを見せました。
このブログでも何度も書いていますが、クラシックなスーツスタイルが注目されると必然的にドレスシャツの襟型のバリエーションは重要になるので、ワイドスプレッドが主流だったこれまでの流れは確実に変化しています。
もちろん、今まで通りワイドスプレッドもしっかり展開していますのでご心配なく。
ネクタイの大きな打ち出しはこのふたつ。
グレンプレイドやハウンド トゥースのタイのバリエーションが豊富です。
ジャガードやプリント、素材もシルクだけでなくウールもあり、かなりバリエーションが充実しています。
個人的にはグレンプレイドのタイが気分なので、今から色々コーディネートを考えています。
もう一つはヴィンテージテイストの大柄のタイ。
柄はもちろんヴィンテージ感のある柄ですが、地組織や柄にもヴィンテージ調の意匠が施されているモノが多いです。
メインディスプレイに使われているふたつの柄は特に気に入っているので、個人的にも欲しいタイです。
もちろん、従来通りの小柄のモノやストライプや無地のバリエーションもしっかり展開しています。
グレーのトーンのバリエーションと白×黒のモノトーンのバリエーションが多いのも次シーズンの特徴です。
スーツ、ジャケット、コート、マフラー、タイ、ニット、シャツと、様々なアイテムでグレーのトーンとモノトーン柄のバリエーションが充実しています。
個人的にはモノトーン柄のコートは1着欲しいと思っています。
こんな感じで、グレーとモノトーンのコーナーを作りました。
正面掛けしているグレンプレイドの”T JACKET” は同柄でジレもあります。
これはなかなかいいです。
グレーがトレンドカラーなので、グレー単色だけでなく、この画像のように ”グレー×色” のコンビネーションの柄も多いです。
これは ”ERNESTO” のジャケットですが、ライトグレーとブラウンのコンビネーションがかなり洒落ています。
ブラウン以外にもグレー×ネイビーやグレー×ブルーの柄が秋冬は増えます。
特にジャケットは個人的にもお勧めしたい柄がいくつかありますので、今後少しづつご紹介していきたいと思います。
春夏に引き続きホワイトも重要なカラ―です。
全身のコーディネートの中でホワイトの分量を増やすことがポイント。
上のディスプレイは、グレーのヘリンボーンのコートにホワイトのタートルとコーデュロイのパンツ。
シンプルですが、かなり洒落たカジュアルスタイルです。
と言うことで、こんな感じのホワイトのコーナーを作りました。
春夏同様にホワイトの流れはピュアホワイトだけでなく、生成りやナチュラルなど、 ”白っぽく見える色” を含めてホワイトとされています。
因みに、BEAMSではこのような秋冬のホワイトの提案を ”ウィンターホワイト” と言っています。
と言いますか、私が勝手に言っているだけです。(笑)
キャメルも秋冬は重要なカラ―です。
様々なトーンのキャメルがあり、単色だけでなくキャメルベースの柄物もあるのが秋冬の傾向です。
グレーやホワイトなど、他のトレンドカラーとの相性も良いので、コーディネートを上品に格上げするキャメルはハズせないカラ―です。
ビンテージミリタリーも今シーズンの大きな打ち出しのひとつ。
昨年まではミリタリーと言えば、M65に代表されるフィールドジャケットが多かったですが、秋冬は上の画像のような ”オフィサーコート” に注目しています。
テーラードタイプのオフィサーコートやトレンチコートなど、ミリタリーグリーンやカーキのコートのバリエーションが充実しています。
ディスプレイ左のラックを見てもらうとわかりますが、ミリタリーグリーンだらけですね。(笑)
上の画像のように、綺麗目なコーディネートに敢えてヴィンテージテイストのコートを合わせるという提案です。
BEAMSのバイヤーチームの中で、昨年くらいから内輪で盛り上がっているスタイルなので、打ち出さないわけにはいかないアイテムです。
テーラードコートも充実しています。
定番的な無地のコートはもちろんしっかり展開していますが、プレス内覧会では敢えて柄物のコートのバリエーションを見せました。
これ以外もあるので、かなりのバリエーションです。
次の秋冬はディティールやシルエットなど変化が色々あるので、必然的にバリエーションは多くなっています。
転換期のような大事な時期にチマチマやっても打ち出しがわかりにくいので、思い切ってバリエーションをつけました。
”やるときはやる” それがBEAMSのアイデンティティーですから。
因みに、画像を見て気づかれた人もいると思いますが、着丈が長くなっています。
コレに関しては確実な流れなので、秋冬にコートを新調される方は着丈の長さを必ずチェックしてください。
今回のプレス内覧会は、10年以上続いたドレスクロージングのカジュアル化の反動からドレススタイルが最注目されていると言う流れは明確なので、敢えてドレス寄りのアイテムやスタイルを中心に見せましたが、従来のカジュアルテイストのアイテムも、もちろんしっかり展開しています。
それについては、今後秋冬シーズンに向けて少しづつ紹介していきたいと思います。
ゴールデンウィーク明けは、2017年春夏のプレコレクションや2016年秋冬の社内プレゼン、そしてプレス内覧会と大忙しでした。
来週は秋冬のカタログのコーディネートの打ち合わせ。
そして、13日(月)からはイタリア出張。
あっという間にPITTI UOMOが始まります。
仕事は秋冬と春夏が入り混じっていますが、意外と頭の中はクリアーです。
あまり器用な方ではないですが、ファッションに関しては意外とキレがある方です。
昔から好きなこと以外はまったくダメなので、キレが無くなってしまったらおしまいです。(笑)
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