サマーツィード | ELEMENTS OF STYLE

サマーツィード


ここ数年、春夏のトレンド素材として人気のサマーツイード。

BEAMSでも様々な色柄のサマーツイードを展開していますが、


最近ブログの読者やお客様から

「暑くなっても着れますか?」


という問い合わせが増えています。


今回はサマーツイードについて


皆さんの疑問にお答えしたいと思います。





サマーツイードはトレンド素材ということで、

ファッション業界人の着用率も高いです。












上の画像は昨年と一昨年の6月のPITTI UOMO。

フィレンツェは盆地ということもあり、

6月は30度を超える日が多くかなり暑いですが、


ご覧のように、サマーツイードを着た人が結構多いです。





因みに、私も昨年の6月のPITTI UOMOの初日は


サマーツイードでした。



それもタイドアップして着ていますから


体感温度は3℃プラスです。(笑)


このERNESTOのヘリンボーンのサマーツイード、

現地で色々な人に良い色だと褒められました。


日本とヨーロッパの夏の気候の違いは湿度。

イタリアの夏は湿度が低いので、

気温が高くても日本ほど不快感はありません。

それでも日中は30度を超えるので、


会場内や街中を歩き回っていればかなり汗をかきます。

反面、夜になれば真夏でも肌寒い日もあるので、


真夏でもカシミアのニットが必需品というのは

日本ではあまり知られていません。


”結局日本ではいつまで着られるの?”


という質問に対して簡単に言えば、

梅雨明け後の真夏は湿度もかなり高いので、


さすがに厳しいと思います。


日本の夏、特に東京は今や亜熱帯に近い気候なので、


サマーツイードだけでなく、程度の違いはあるにしろ、


どんなジャケットを着ても暑いというのが

正しい見解だと思います。



夏に着られないならサマーツイードは着る時期が短いと


思われる方も多いと思いますが、

実はサマーツイードは夏が終わった秋口から


本格的に秋冬物を着始める11月くらいまで着られます。


私自身、サマーツイードのジャケットを秋口によく着ます。


春先も3月初旬は寒い日が多いですが、


メリノウールやカシミアのニットベストやジレと合わせて着ているので、


実際はかなり長く着られるジャケットだと思います。



逆の見方をすれば、


3月初旬にサマーウールやリネン混のジャケットは

寒いのでかなり我慢が必要ですし、


秋口にサマーウールのジャケットを着たり、


いきなりツイードのジャケットを着るというのも無理があります。


このように、サマーツイードはスーツの合いもののように

3シーズン着られるジャケットだと言えます。

特にシルクが混紡してある生地は長く着られるでしょう。


長々と書きましたが、結論としては、


”真夏は難しいですが、3シーズン着られるジャケット”

というのが私の答えです。


ただし、サマーツイードも以前と比べて軽い生地も多くなっているので、


春夏しか着られないモノもあります。


いまBEAMSで展開しているサマーツイードの中では、







このあたりの生地であれば、


秋口にも着れますし、春夏も早い時期から着られるでしょう。




私が昨日着ていたBRILLAのサマーツイードのジャケット。

かなり気に入っていて今シーズン大活躍しています。



今はコットンのニットベストをインナーに着ていますが、


秋口はウールのハイゲージのニットベストや


秋冬素材のジレを合わせて着るつもりです。



長くなりましたが、


要は、春夏に買ったものは秋冬には着られない、


逆に秋冬買ったものは春夏には着られない、


という事はないと言うことです。


もちろん、アイテムや素材によって着られないものもありますが、

恐らく皆さんが思っている以上に3シーズン着られるものはあります。


今回は一例としてサマーツイードについて書きましたが、

その他についてはブログで全て書くのは無理なので、

ショップスタッフにお問い合わせください。


もし答えられない場合は、


私が厳重に指導します。(笑)











来秋冬のサンプルが届き始めましたので

チラ見せします。




毎日サンプル見てワクワクしています。(笑)


皆さんにお見せできるのはもう少し先になりますが、


ご期待ください。