TWEED TARTAN
手前味噌になりますが、
毎シーズン、チェックのジャケットをこれほど豊富に展開しているのは、
おそらく世界のセレクトショップを見ても
BEAMSが世界一ではないかと思います。
まあ、BEAMSの伝統ですから、
そうそう止められるものではありません(笑)。
私のクローゼットも8割はチェックジャケット(笑)。
それだけチェックジャケットを持っていれば、
普通はしばらくいらないだろうと思うのですが、
これが不思議なことに、
毎シーズン必ず欲しいチェックジャケットが現れます(笑)。
今シーズンは特にチェックの当たり年で、
欲しいものが多くて困っているのですが、
すでに予約で完売してしまったものも多く、
うれしい反面、ちょっと焦っています。
そんな私がシーズンの一着目に選んだチェックジャケットが、
このジャケットです。
”ERNESTO” のツイードチェックです。
ここ数年、チェックは大柄が主流でしたが、
それでもこれほど大きな柄はなかなかありませんでした。
このジャケット、PITTI のERNESTOのブースを見たときから気になっていました。
ご覧のように、ブースの台の上に多くのチェックジャケットが
無造作に置かれていましたが、
その中から思わず手に取ってしまうほど
インパクトのあるチェックでした。
素材はライトウエイトのツイードですが、
今シーズンの生地のトレンドでもある、
ドネガル調のネップが入っています。
ご覧のとおり、ネップは結構目立ちます。
1月のPITTI の会場でも、このネップ入りのジャケットは多く見られました。
アウターやコートやニットまで、
幅広いアイテムでネップの入ったモノが見られました。
今シーズンは英国調の流れもあり、
ツイード調の生地がトレンドですが、
その中でも、ネップの入ったドネガル調の生地は、
今シーズンを象徴する生地とも言えます。
この生地、柄の大きさとネップに目が行きがちですが、
よく見ると、実はタータンチェックです。
ツイードでタータンチェックの柄を織って、
ネップも織りこんであるので、
本来であればかなりクラシックな雰囲気の生地に仕上がりますが、
そこはイタリアのブランドですから、
絶妙の配色で古臭さをまったく感じさせない、
今の時代感を表現したツイードに仕上がっています。
仕立ては裏地がなく、見返しも少ないので、
ミディアムゲージのカーディガンを羽織った時のような
軽やかな着心地です。
見返しが少ないので内側に胸ポケットがなく、
裾の内側にポケットが一つあるだけなので、
この辺の仕様は使い勝手という部分では、
好き嫌いが出るところだと思います。
袖ボタンは1個だけ付けるのがこのジャケットのスタイルです。
これはナポリのクラシックなサルトリアスタイルのディティールが
元になっています。
袖の一つボタンは馴染みのない方がほとんどだと思いますが、
私は過去にナポリのサルトで仕立てたジャケットが一つボタンだったのと、
数年前に購入したCANTARELLIのダブルのブレザーも一つボタンなので、
全く違和感はありません。
因みに、このジャケットは袖ボタン用として3個しかボタンが付いていないので、、
一つボタンしかできません。
もちろん、私も袖口は一つボタンです。
ERNESTOのアイコンをモチーフにしたボタンがスペアで一個付いているので、
お好みによって片袖だけに付けられます。
時計を見る動作をするときにアイコンのボタンが見えるというのが洒落ているので、
時計をはめた側の袖に付けることをお勧めします。
このERNESTO、スタートして間もないブランドですが、
イタリアの業界人の間ではすでに認知度も高く、
PITTIの会場内でもERNESTOのジャケットを着ている人を結構見かけました。
まだ着るのは先なので、コーディネートはこれから考えます。
柄が大きいのでコーディネートが難しいかなとも思いましたが、
着てみると意外としっくりくるので、
それほど難しくはなさそうです。
このジャケット、スタイリストさんうけも良いので、
既に色々なファッション誌の誌面に登場しています。
チェックジャケット好きの方にはお勧めのジャケットです。
是非店頭で実物をご覧になって、
ご試着してみてください。
ご覧になった方もいらっしゃると思いますが、
昨日テレビ朝日の ”ワイド!スクランブル” に出演しました。
内容はこのネクタイとスカーフのお話し。
詳しくはこちらをご覧ください。
WWD JAPAN
http://www.wwdjapan.com/business/2013/09/13/00006877.html
Fashonsnap.com
http://www.fashionsnap.com/news/2013-09-13/beams-olympic-tie/
STEALMAG
http://stealmag.com/fashion-16202.html
繊研 PLUS
http://www.senken.co.jp/news/15867/
2020年 東京開催決定。
本当に良かったです。
本番のユニフォームはBEAMSで・・・
すでにイメージはあるのですが・・・