ブログネタ:ラブストーリーの主人公だったら相手役は誰がいい? 参加中
会話にさり気なく「妖精」を入れて来るような♂は勘弁願いたい。
「ジェーン・エア」
Jane Eyre
本当はジェイン、と書きたいのだけど、映画化は殆どが「ジェーン」表記なんでそのままですわん。
その、ジェーン・エア最新映画版をやっと見た。
※業務連絡※
コティさん本日は本当は、映画好きの元同僚♂とランチをしてから某映画(ボンドに非ず)を見に行く筈だったのですが
その知人が待ち合わせに30分の大遅刻をしただけでもドタマに来ているのに、寒さを凌ごうと
(本日甲府は6.8度)入った図書館から出てくる際に急いでいたため思い切り縁石にけつまづき、
両膝及び片顎を激しく打撲、結果ランチも映画もキャンセルし、現在湿布だらけの身体のため、
男性キャラに対して全く容赦ありません。特にこの原作の小説をお好きな方はくれぐれもご注意くださいw
先に言っておこう。とにかく溜め息が出る程の美しさである。風景の捉え方、衣装や調度品の色遣いなど見事。
特に光と影の具合が素晴らしすぎる。全体的に光は3割くらいの感じなんだけど、その効果的な使い方たるや!
冒頭のミアちゃん=ジェーンが逃げて行く荒涼とした風景の陰り具合が秀逸で、ここで一気に映画に引き込まれる。
荒涼としてるんだけど殺伐じゃない。寒々しいのに痛々しくない辺りがこう、カメラさんとか監督の手腕かね。
それと何よりこの風景が残っているのが凄い。雨、風、雷、屋敷も含めてロケーションは全部天晴だと思う。
誰の中にもあるブロンテ姉妹の持つ自然風景をこれ程再現してくれるなんて、かなり感動であった。
それとなんつっても天晴はミアちゃんでしょう。彼女がとにかくいい。巧いっていうか、ジェーンそのもの。
だからデンチ御大とも素晴らしいバランスで、御大だけが目立つって事がないのよね。勿論御大の手腕でもあるけど。
実にいいコンビって感じで見ていて楽しい程だった。いや、この二人だけじゃなく、女優はみんな良かったと思う。
意地悪な叔母、リード夫人を演じたサリー・ホーキンスも巧かったし(晩年の寝込んだ姿がまた実に巧いんだ!)、
出番は少ないけどこれまた根性悪の令嬢、ブランシュ・イングラムを演じたイモジェン・プーツもなかなか良かったと思う。
そうそう、プーツが歌ってるのは、バイロン卿の詩「Farewell」にメロディがついたものだそうだ。小道具も効いてるね。
ブロンテ姉妹だとやはり嵐が丘、って人は多いと思うけど、その訳が解った気がしたのよね、これを見て。
コティさんここで白状しますけど、実はイギリス女性作家って、ずっと苦手でしたwww
ブロンテだけじゃなくて、オースティンも学生の頃は馴染めなかった。現代作家、ドラブルとかもイマイチでさ。
作品の中の女性像にはとても興味があったのだけど、女性作家にはホントもう、興味なくてね。
なもんで、嵐が丘はちょこっと読んだけど、ジェーンは手に取る気さえ起きなかったんだよねwwwww
(嵐が丘を読む気になったのはケイト・ブッシュの歌のせいです(爆。文学的興味からじゃないところが酷いよね)
だけどもしもこの映画が私が学生時代にあったら絶対見たと思う。嵐が丘を喜んで見たように。
という訳で今回も喜んで見たのは確かだし、素晴らしいところも沢山あったんだけど、(さあこの辺から辛口ですよw
なんなんだ、あの男どもは一体。
様々なブロガーさんが書かれていますが、確かに、ないよ、あの会話は(爆。
何、急に妖精とか出てくるのってどういう事?男性の口からだよ?!おかしいだろ。
落馬したのだって自分の運動神経の悪さかもしれないのに彼女のせいにしてかなり苛めておきながら、
君といると魂が浄化されるだぁ?急に何変わってんだか。ちゃんちゃらおかしいっての。
何より許せないのはさあ、幾ら好きでも愛していても、彼女に愛されていても、彼女を自分の元に置くのは
彼女を縛り付ける事になるんだよ?あんたがあの女に縛られてるのと同じように。そんな苦しみを愛する人に与えるの?
賛同できないなあ少しも。幾ら貴族でもお金持ちでも、身勝手過ぎない?あなたの発想って。
(この辺の縛り方ってこないだ見た「私がが生きる肌」に少し近いものがある。って事は変態だぞかなりの)
それと!二人目のあの男子。いや、ジェイミー・ベル大好きだから言いたくないんだけど、いややっぱし言っちゃう、
あれじゃミアちゃん言いたくなるでしょ、ブルータスじゃないけどお前もか、ってw つまり♂なんてみんな同じ。
身勝手で、女を縛ろうとして、自由を奪うというね。
でも最終的に作者はジェーンをロチェスターと結ばせる。ロチェスターが代償を払うという落とし前をつける事によって。
そこは納得だ(おい。
こんだけ女性を上手に描けるのに、なんで♂がこんなにつまんないのかなあと疑問に思ったけど、仕方ないのかも。
ココの姉妹って、殆ど外に出ない(出られなかった。病気もしてたし)もんだから、実際の♂を知らないのよね。
いや、全く知らない訳じゃないよ。本だって相当読んでるし、そういう意味ではとても良く知ってたんだろうけど。
でもやぱし、空想で作り上げた産物って部分もあると。暴言かもしれないけど、でもほら、今だって女子は空想で
理想の男子を作り上げるでしょ?w あれと同じだと思うとまあ不思議もないんだけど、でもそれにしても極端だ。
だからいい年をしたはずの男性が、妖精さんなんて言っちゃったりすんのよw
ま、そこを差っ引いて考えたり見たりしないといけないってのも、解ってはいるけどね。でもさ、というねw
とにかくさあ、この小説からうら若き女子が学ばなければいけない事のひとつは、御大演じる夫人が言ってたように、
結婚するまで気を抜いてはいけない、という事と、あとはまあ、相手の事は良く調べないといけない、かなw
私は何ものにも縛られはしない。
どんなに愛していても。
そう言える世の中はいつか来るのだろうか。
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