「ミザリー」
Misery
ポスターのキャシー・ベイツ、誰かに似てるとずっと思ってたんだけどやっと解った。
「ノー・カントリー」のハビエル・バルデムだったwwwww
いや、ある意味はびはびより怖いかも知んない、この映画のベイツ。
という訳で、ネオクラシックムービーを見ようキャンペーン、その2。
ついこないだ、作家論と作品論は別物だとか何とか御託を並べてここに書いたりした訳だけど、
その辺の境目が曖昧な場合=作品を愛する余り作家までその世界観と同一化してしまう場合、
この映画の彼女のようになりかねない。
という事は、我々は例外なく全員、彼女と同じ要素を持っているという事になるのだろうと思う。
この作品の巧いところはそこ。特殊じゃないのよ彼女は。我々のデフォルメされた姿だってだけよ。
だからこそ、怖い。
しかしなあ、これはキャシー・ベイツ、オスカーも納得よねホントwww
時々見せる憂いを帯びた悲しげな目線の裏側に潜む狂気を見事に出し切っていたと思う。
ちょこっとだけ出てくるローレン・バコールもとても素敵だったわ。
でもなんつってもベイツがオスカー貰えたのは、ジェームズ・カーンお父さんの熱演があってこそよね。
この2人のガチンコ1本勝負映画でもあるのよねこれは。
ミザリー=惨め、というダブルミーニングが既に、彼女の人生を表しているのであって。
あれだけ殴られてあれだけ嫌われてもなお彼を欲しいと思ったあなたのその純粋過ぎる狂気。
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