「恋は3,000マイルを越えて」
Jusqu'a Toi
タイトルのフランス語を英訳すると、"until you"=あなたまで、って事かね。
フランスとアメリカが舞台なのだけど、製作はカナダとドイツとのことw
多少テンポがもたつくところはあるものの、全体として巧くまとめていると思う。
この手のラブロマンスものってのは物凄く当たるか、さもなければどうにもなんない程酷いかどっちかwだけど、
まあ当たりの方じゃないかなと。
いや実は前半は、当たりか外れかよく解んなかったの。
特に、メラニー・ロランがスーツケースの中身をぜーんぶ引っ張り出したた辺りから。
幾ら気に入ったからって会社にまで着て行くなんて、あれじゃただの不思議ちゃんじゃないw
でもね、実はそれには理由があった、というか、そここそがこの映画のキモだった訳よ!ってな事に気付くと、
作品の意外な深さに驚いてしまう。
しかも彼女のそういうところってのは、大抵の女子なら恐らく身に覚えのある事でさ。
決して手に入らない筈のハリウッド俳優に憧れるなんてのはまさに彼女の延長線にいるんだよね。
え?誰の事ですって?
で、最後のくだりも実に落とし前が巧くついている。
あの本の事に触れずに行く訳に行かない訳よ。で、そうなると当然彼女はああなるんだよね。
だって彼女の中の彼は、そうでなくてはいけないものだったんだから。
でもね、でも、それでいいの?って。
隣人のアラフォーの奥さんが素敵で、彼女が何て言ったのかは現れていないのだけど、
そこを見た人間それぞれに解釈させようとする、つまり解釈がオープンになってるところも私はいいと思う。
ジャスティン・バーサ、いいねえ。彼は見た目より以上に巧いと思う。
「理想の彼氏 」の時のゼタねいさんの相手役もなかなか良かったしね。ラブストーリーも全然イケる。
それとなんつってもメラニーの無敵の可愛らしさ!清潔感のあるヨハ子みたいで可愛い。
最近可愛いの基準が全部ヨハ子でそれでいいのかっても思うんだけどwww
お伽噺はどうして語られるんだと思う?
その中には現実が必ず潜んでいるからなんだよ。
だから、二人はきっと、お伽噺なんかじゃない。