Theater, 2008: reign over me | **コティの在庫部屋**

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「再会の街で」

Reign Over Me


ある映画のDVDを借りたら「新作映画館情報」としてこの映画が紹介されてて、
予告編を見ただけでかなりグッと来た。
アダム・サンドラーとドンチーですからね。演技派の2人だもん、これは鉄板で当たりだと。

上質のバディ・ムービーだ。
学生時代のルームメイトで、互いに何もかも知り尽くしてる2人の男。
かたや表面的には何の不自由もない男、かたや何もかも失った男。
この2人が再会の街で織り成す物語は、少し重くて、ちょっとユーモラスで、酷く悲しく、
微かに温かい。

何もかも失った友人を、男は助けたいと思う。必死に友人の力になりたいと思う。
でも、男の妻は静かに言う。
彼にあなたが必要なんじゃなくて、あなたが彼を欲してるんでしょう?
彼の自由さを、あなたは羨ましく思ってるんでしょう?
凄いのひと言に尽きる。何て鋭い洞察力。


友達だから、力になりたい。友達だから、力になって欲しい。


サンドラーとドンチーの演技力もさる事ながら、脚本もかなりのもんだと思う。
監督もしてるしチョイ役でも出てるし、なかなかやるね、マイク・バインダー。
セラピスト役のリヴ・タイラーの評価は分かれる所だろうが、私は悪くないと思うよ。
サンドラーのリヴに対する態度がリアルだから良かったんだろうね、きっと。
それから、ジャック・バウアーのパパ、ドナルド・サザーランドの演じた判事はよかったねえ。
ユニークなのに重みもあってね。ベテランはいるだけで違うね。

使用されてる音楽もいいです。
タイトルになってるザ・フーの曲は、ラストでパール・ジャムのカバーで流れます。
予告編でも最後の方で聞けますよ。