「ベティの小さな秘密」
Je M'Appelle Elisabeth
見ている時は全然気付かなかったのだが、特典映像のキャストプロフィールを見てビックラ。
ママ役の女優さん、確かにどっかで見た顔だなあと思ってはいたが、まさか、
「ゴールデン・ボールズ」に出ていたあの人だとは思わなかったなあ!
という訳で、図らずも今夜もデルトロ祭りだったのでしたw
ちなみに青年役は「情痴 アバンチュール」で主人公だったイケメンの彼。
注:ゴールデン某とは、若かりし頃のデルトロが出ていた、スラップスティックエロエロコメディドラマ。
主演はハビハビバルデム。
DVD勿論持ってます。タイトルに<無修正版>って書いてあったwwwww
さて。
私の心が相当濁っているせいか(苦笑)、イマイチ入り込めなかった。
主人公の少女ベティに共感できない、というよりも、
これって結局少女の無垢さとか、汚れなき姿を崇めているんじゃないの?と思ってしまい。
この青年がベティに救われたとは思えない。救われたのはむしろベティだ。
自分のどうしようもない寂しさを紛らわすために彼をかくまっているんだとしたら、
それってある意味軟禁だぞ。
それを、少女の無垢さとは私は言いたくない。
勿論彼女の気持ちは解る。
どうしようもなく不器用で、誰も傍にいてくれない事の孤独感。
だからってお誂え向きに表れた脱走してきた青年に「あたしが世話してあげる」はないだろう。
10歳だから許せるって?いやいや、甘いな、女の子はそんなヤワじゃないって。
カエルの死骸にビビったり、同級生に騙されたりするけど、
それとは別のところで、女の子ってのはタフに出来てるんだぜぇ。
凄く、作られた少女像を見てしまった気がして、見ながら気持ちが少し引いた。
だからこそ、なのか、珍しく周りの大人たちに共感してしまった。
特にお手伝いのローズ。
無言の中にどれだけかの、溢れんばかりの愛情がある。
そうよ、あなたは誰にも愛されているの。
誰にも、誰にも愛されているの。
その事に早く気付いて。
空想に遊ぶ前に。