ようやく新ダイを最後まで観れました。
小学生の頃からリアルタイムでジャンプで読んでおり、高校生で最終回を迎えた作品なのですが、まさかこの歳になって再びアニメで観れるとは思いませんでした。
何から語ろう・・・陳腐な表現ですが、点数にすると100点中、80、いやさ90点かな。
○作画が良い
全話通して「なんやねんこの作画!素人以下か!!」というようなものは全く無かったです。
DBZで例えると全話が袴田裕二レベルは保証されてる感じ。
○声優さんもがんばってる
ダイ、ポップ、マァム、レオナ、クロコダインはもちろん、六団長やバーンやキルバーン等々メインどころの声優さんはみんな抜群のはまり具合。
アバンとヒュンケルは田中秀幸氏と堀秀行大先生への思い入れが強い分、当初はだいぶ違和感ありましたが、ラストあたりだと気にならなくなりました。
ポップとかもう難波圭一氏に似過ぎてる、というよりもうイメージ通りのポップです。
もはや二代目は今の声優さんで専属でしょう。
あとクロコダインは初見マジで銀河万丈氏と思ったぐらい違和感なし!ビビった。
ミスト:古川登志夫
ヴェルザー:中尾隆盛
もびっくりした。こんな大御所をもってくるとは・・
若バーンが子安氏でしたが、子安氏といえば俺は昔はラダマンティス、今はDIOの人なんですが、この人は何の役やっても声質や演技が変わらないのにハマってるのが不思議。
はまり役といえばフレイザードも山口健氏と似ててよかったなあ。
○BGM
旧作はすぎやまこういち氏のゲームBGMのアレンジが使われていましたが、今作にはそういうのは全くなく完全オリジナルでした。うん、これは最初は残念でした。旧作だと、例えばポップがロモス城に加勢に向かう時に流れる「生か死か」(DQ4戦闘BGM)とか震えるほど良い選曲があるんですが、そういう期待はできません。
しかし、空気とかじゃなく、違和感なく普通に仕事してたと思いました。
旧作が偉大すぎたのです。
○鬼岩城のあたりのCGはマジですごかった
あれはCGならではの迫力と動きでしょう。あのあたりが一番夢中になってたかも。
○ミストバーン対ロン・ベルクが熱い
これはマジで期待以上の出来でした。
ここまでやるか、というプロの仕事を観た。
○尺の都合か台詞の削除が多い
これは次なにを喋るかどんな台詞が出るかだいたい覚えてる人だと感じるレベルかもしれませんが、「え?あれなんでこれ言わないの!?」「いやカットとかありえん」というシーンがちらほらあります。
例えば・・うーん、全部は覚えてないけど、特にショックだったのはダイの剣ができて満足しているロンベルクにポップの父ジャンクが酒の差し入れするときの、
ジャンク「今日はとことんまで付き合うぜ、ロン」
とか、ヒュンケルが魔物軍団の足止めをかって出たときの、
ヒュンケル「一度に襲いかかるなら最低10人ぐらいにしたほうがいいぞ・・!」
とか、最終局面で心臓部に捕らわれたときの、
クロコダイン「残念だがたとえ俺が5人いてもドルオーラには及ばん・・!」
など、印象的な台詞がカットされてて、これは残念でした。
特にアルビナス戦は「スピードが違います」すらなかったもんなあ。
○尺の都合か演出の間がなくせわしない
特に大魔宮突入から、アルビナス戦や超魔ゾンビ、ヒム戦、マキシマムのあたりとか、ただただ淡々と進んでいく感じで全然引き込まれませんでした。
ハドラー戦で力尽きた?と思ったぐらい。会話とか、ただ淡々と進むんですよ。
「お前は本当にあのポーンのヒムなのか?」を「ヒム…お、お前は本当に…あのポーンのヒムなのか…!?」ぐらいの時間と会話の間がほしい。
○けどラーハルト対ミストバーンあたりから急激によくなった
このあたりからそういう間があまり気にならなくなりました。
キルバーン戦でのアバンを守ったハドラーのあたりは目頭が熱くなりました。
○最終回も原作どおり
普通に感動しました。期待した魔界編を彷彿させる伏線はなかったです。
○アニオリは少なめ
すでに完結している作品のため、引き延ばし特に目立ったアニオリ部分はなかったですね。
ただ先のことがわかっている分仕込みや伏線はあって、例えばOP初期のポップの店のシーンですでにロン・ベルクの作った剣がしれっと当たり前のように置いてあるのとかが印象的でした。
ダイの大冒険好きは観て絶対損はないので、レンタルでもNetflixでも何でもボチボチ観ていただけたらと思います。