自立生活支援には「聞こえの保障」が欠かせません!
~補聴器による聞こえの保障を通じて個人の尊厳を守りましょう~
https://www3.techno-aids.or.jp/html/pdf/hochoukeihatsu3.pdf
一般社団法人日本補聴器工業会が、2012年に実施した補聴器の使用に関する大規模調査の結果、回答者自身の聞こえについて、「難聴」もしくは「おそらく難聴である」と回答した人の年齢別の割合から、75才以上の回答者では、43.7%もの人が「難聴」もしくは「おそらく難聴である」と回答しています。
また、独立行政法人国立⻑寿医療研究センターの調査では、国内の65歳以上の高齢者のおよそ半数にあたる約1500万人もの方々に難聴があるとの推計値が出されています(日老医誌 2012;49:222-227)

介護現場での補聴器の使用による「聞こえの保障」について考えてみましょう。
日本国内の「補聴器使用率」は約14%と、諸外国に比べ非常に低い状況にあります。この要因として補聴器は「高額である」「小さくて取扱いが難しい」「つけても言葉がハッキリ聞こえない」「うるさい」など、マイナスの印象を持たれていることが考えられます。また、高齢者の介護現場においては、破損や紛失等への懸念から、サービス提供者側が補聴器の使用に積極的ではないといった現状もあるのではないでしょうか。
補聴器を実際に使用している人の「満足度」に関する調査結果では、日本の全体的満足度は36%と諸外国と比べ低い結果となっています。
補聴器を効果的に活用するためには、耳鼻咽喉科専門医により、難聴の種類や聞こえの程度、治療が可能かどうか等について診断を受け、ご自身の難聴について正 しく理解する事が重要になります。
また、聞こえの状態は個々人で異なりますので、補聴器を効果的に活用するには、使用者に合わせて個別に調整(フィッティング)を行うことも重要になります。
『認定補聴器専門店』 『認定補聴器技能者』に関する情報は、 テクノエイド協会のホームページに掲載されています。
http://www.techno-aids.or.jp /
(サイトから引用)
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高齢者の聞こえの支援は、まず本人が「支援が必要である」ことを、受け入れることが必要です。
アイデンティティともからみ、なかなか大きな問題をはらんでいます。
このリーフレットをはじめ、さまざまな機会をとらえて、受け入れやすい社会環境作りするのも重要です。