11月29日、二条nanoで同じ夜を共有してくれたみんな、本当にありがとう。
サモナイタチも、それでも世界が続くならも、僕らも、そこにいてくれたあなたたちも、nanoという場所も、何もかもが美しかった。僕はそう、断言するよ。
けれど、なにも昨日だけが特別だった訳じゃない。
僕が書きだした歌。それに魅力を感じて支えてくれるメンバー、もどかしさを感じながらも見守り続けてくれるライブハウスの人たち、競争相手でありながら認め合い高め合う他バンド、そして、通常ブッキングでもイベントでも関係なく足を運んでくれる、あなた。
そうしてステージに立つことは、もうそれだけで十分なほどの愛を一身に受けている特別なことなのだと、今の僕なら言える。
僕は、もしかしたら本当は、とっくに幸せだったのかも知れないね。
「繰り返すことで価値が薄まる」なんていう考え方、僕は大嫌いなんだ。
何度だって言わせて欲しい。こころからの、ありがとうを。
きょう、二条nanoの店長、もぐらさんがブログ で僕らのことを書いてくれた。
昨日あの場にいた人たちはもちろん、今まで僕らと、僕らの音楽に関わってくれた全ての人に読んで欲しい。それぐらい、よさも悪さも僕らのことを余すことなく語り尽くしてくれているから。
たった一つのライブハウスには、数え切れないくらいのバンドが関わっている。その中のたった一つのバンドに対してさえ、ここまで深い愛情と厳しいまなざしを以て理解してくれる、見守ってくれる場所は、nanoを置いて他に無いよ。もぐらさんのブログを読んで、「どうしてこの人はここまで分かってくれるんだろう」という気持ちで胸がいっぱいになって、涙がこぼれた。
(……これはたぶん僕の個人的な感情だけれど、何が嬉しいって、その記事がnanoの改装・増築工事の記事の後に書かれたということ。これから確実に変わっていくだろう僕らと、音楽が大好きな人たちに愛される場所に作られていく、新たな時間と景色。何かの示し合わせのように思いたくて仕方ないな)
そう。次は僕らが“改装”の番です。新生nano、来年からまた、どうぞよろしくお願いします。
もう会えないと思っていた人に会えたり、いつしか遠く離れてしまっていた人と会えたり、初めて出会った人の言葉に震えたり、いつもそばにいてくれる人がやっぱりちゃんとそばにいてくれたり、愛する人に愛されていたり、ああ、ほんとう、奇跡みたいな夜だった。
みんな。「そこにいてくれて」、ありがとう。
ここで言い足りないことは、あとは直接あなたに伝えます。
「僕がどれだけ夜にしがみついたって、今日がまた始まる」。
でも、それでいいんだ。
何度だって生まれ変わっていこう。
そうして、きっとまた笑い合おうぜ。涙が出るほど。