商売繁盛の神・稲荷大社の稲紋 | 日日是家紋

商売繁盛の神・稲荷大社の稲紋

秦氏が創設した稲荷神社
京都の伏見稲荷大社を総本山とする稲荷神社は、現在、全国に約3万社あるといわれています。稲荷神社の神紋は抱き稲紋(稲荷抱き稲紋とも) で、伏見稲荷大社の神紋は左廻り稲の丸紋の変形で、古代の伝説がもとにつくられています。
その伝説とは、秦伊侶具という人が餅に向かって矢を射たところ、餅が鳥になって山へ飛んでいき、地面に降りると今度は稲に変わりました。これを見て伊侶具は、鳥が神だと思い、稲の生えた場所に神社を建ててその鳥を祀りました。このとき建てた神社が伏見稲荷大社であり、神紋に稲穂が用いられたというわけです。伏見稲荷大社は、和銅年間(708~715)に創建されたといわれています。
伏見稲荷大社をつくったのは、古代豪族の秦氏の一族といわれています。秦氏は、もとは朝鮮半島から渡来した人の一族で、京都の太秦に本拠地をおいていました。秦氏の一族は全国に広がり、惟宗氏、薩摩島津家、宗家、長宗我部家、川勝家、東儀家などに分かれました。

江戸時代に信仰が庶民に拡大
稲荷神社は、五穀豊穣の神様とされていましたが、江戸時代になって商業が発達すると、商売繁盛の神様とされるようになりました。この頃から商人の間で稲荷信仰が流行していきます。信仰の広がりとともに、彼らの間で、稲荷神社の神紋である稲の紋を使った家紋も用いられるようになりました。また、各地に散った秦氏の支配下にあった人々も、のちに稲紋を家紋にしています。
(引用:「家紋の世界」イースト・プレス発行)



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