「永い言い訳」 | Baum 香り三昧 

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'13.01月より、卵巣ガン、腹膜播種
術後・転移再発により、がん性腹膜炎 →'14.08に、オストメイト
'16.03月に腸管破裂で末期がんとなり、4月から 在宅療養となりました
今度は、両足が 深部静脈血栓症
これからも、小さな愉しみをいっぱい見つけながら暮らしていきます☆




「永い言い訳」
2016年製作 / 2時間4分

「愛するべき日々に愛することを怠ったことの、代償は小さくない」

長年連れ添った妻・夏子を突然のバス事故で失った、人気作家の津村啓。
悲しさを“演じる”ことしかできなかった津村は、
同じ事故で母親を失った一家と出会い、はじめて夏子と向き合い始めるが…。

突然家族を失った者たちは、どのように人生を取り戻すのか。
人間の関係の幸福と不確かさを描いた感動の物語。

URL2http://nagai-iiwake.com/

チェック:『ディア・ドクター』などの西川美和が、
直木賞候補となった自らの小説を映画化。
『おくりびと』などの本木雅弘を主演に迎え、
交通事故で妻が他界したものの悲しみを表せない小説家が、
同じ事故で命を落とした妻の親友の遺族と交流を深める様子を映す。
共演は、『悪人』などの深津絵里とミュージシャン兼俳優の竹原ピストル。
繊細で鋭い心理描写に定評のある西川監督によるストーリー展開に注目。

ストーリー:人気小説家の津村啓こと衣笠幸夫(本木雅弘)の妻で
美容院を経営している夏子(深津絵里)は、バスの事故によりこの世を去ってしまう。
しかし夫婦には愛情はなく、幸夫は悲しむことができない。
そんなある日、幸夫は夏子の親友で旅行中の事故で共に命を落とした
ゆき(堀内敬子)の夫・大宮陽一(竹原ピストル)に会う。
その後幸夫は、大宮の家に通い、幼い子供たちの面倒を見ることになる。




西川美和監督の映画「ゆれる」は
サスペンスの傑作だと私は思っています
なので、今回のこの作品が春頃に宣伝された時から
ずっと観たくて

この作品が観たいから
秋も元気でいなくては、と思っていたほどでしたが
先日、観に行ってきましたおんぷ

残念ながら、客席はがらがらん~
もっと多くの方に観て欲しい作品です

「天空の蜂」でも見事な大人の演技力を見せつけてくれた、本木雅弘さん
昔は、「シコふんじゃった。」や「おくりびと」のイメージが強かったのですが
今回の作品では、人間の毒をたんまりと見せてくれました
作品の冒頭のシーンで、はや主人公の衣笠幸夫が大嫌いになって
人間として最低な人物にしか見えなくなってしまったほどです

いくら結婚して20年経っていようとも、
このひとには、同情できる余地すらない、とうーん

深津絵里さんのセリフはたった一言のワードでさえ全て、何か意味があるかのように
後々の人生にまで影響する意味のある何かのように、重たい言葉として
響いてきました

友人家族は、季節の移り変わりとともに
子供たちの成長を通して、家族のあり方、関係性にも変化が見られたけれど
衣笠幸夫、彼は果たしてこの1年で変われたのだろうか

私の中では彼はまだ、変化の途中のなかに残されているように感じましたが
でもそこに希望が見えたのは、救いがありました

出演している俳優さんが、みな
素晴らしい演技力で好演、熱演していました
またひとつ、リピートしたい作品が増えました