「あん」 | Baum 香り三昧 

Baum 香り三昧 

'13.01月より、卵巣ガン、腹膜播種
術後・転移再発により、がん性腹膜炎 →'14.08に、オストメイト
'16.03月に腸管破裂で末期がんとなり、4月から 在宅療養となりました
今度は、両足が 深部静脈血栓症
これからも、小さな愉しみをいっぱい見つけながら暮らしていきます☆



あん
2015年製作 / 113分

 ドリアン助川の同名小説を「殯(もがり)の森」「2つ目の窓」の
河瀬直美監督が映画化した人生ドラマ。
小さなどら焼き屋の雇われ店長と、
粒あん作りの腕を買われて働くことになった
元ハンセン病患者の老婦人の心の交流と、
次第に明らかとなる老婦人が辿った
過酷な人生を優しく見つめる。
主演は「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」の樹木希林と
「隠し剣 鬼の爪」の永瀬正敏。
また、樹木希林とその実孫・内田伽羅との初共演も話題に。
 町の小さなどら焼き屋“どら春”で雇われ
店長をしているワケありの中年男、千太郎。
単調な毎日を送る彼の前に、
ある日、求人募集の張り紙を見て
働かせてほしいと申し出る老女、徳江が現われる。
彼女の粒あんが絶品だったことから雇ってみたところ、
たちまち評判となり、店はみるみる繁盛していくが…。

罪を犯して出所し、借金を抱えながら
どら焼き店で働く千太郎(永瀬正敏)の店に、
年老いた徳江(樹木希林)が
アルバイトを志願することから始まる。
徳江が小豆に語りかけながらゆでる餡のおいしさに、
店は評判となり繁盛する。徳江はハンセン病療養所に住み、
所内で菓子作りを学んでいた。
しかし店主は、徳江の曲がった指を見て仙太郎に命じる。
「あの人、『らい』よ。やめてもらってちょうだい」。
風評が広がったのか、店への客足は遠のき始める。
徳江もいつしか店を去るが、
千太郎と常連客の中学生ワカナ(内田伽羅)は、
ハンセン病療養所に住む徳江を訪ね、交流を深めていく。

見終わった時に静かに涙が流れる
そんな作品です

病気だから差別を受けるという
自分ではどうにもならない世の中の不条理

それでも健気に生きる、心温かい徳江さんの
人生の悲哀と
寡黙に生きてきた千太郎との出会いは
千太郎の生き方にも影響を与えていきます

樹木希林さんの自然すぎる演技は
さらに今回は可愛くもあり、
いまだに進化しつづける
樹木希林さんの演技には驚かされます