熱い想いでワインを造るワイナリー・ヴィンヤードの応援団長。余市・仁木・小樽のワイナリーガイドの「ばたやん」こと田畑茂人です。
多くのブログや投稿のなかから「ばたやんブログ」をお読みいただいて、ありがとうございます。
北海道でスーパーマーケットを展開する北雄ラッキーさん。Facebookが人気なんです。「ラッキーちゃん」というキャラクターが毎日、商品の紹介や、料理のレシピを掲載しています。
クリスマス前のある日、こんな投稿が。
北海道に1本しか入荷せず、このSNS投稿の翌日に売れちゃった。年間生産本数は1000本。
すごい。買った人は、クリスマスに飲んでしまうのでしょうか?
こんなに高いお酒が売れてる! 驚きです。
一方ではこんなことが。
ビールや発泡酒は値下げ競争が止まらない。各メーカーで、ちょっと味に違いがあったとしても、ほとんど品質が変わらない。だから、買われる価値は低い価格だけ。当然のことです。
この違いは何か。
商品にストーリーがあるかどうかじゃないでしょうか。その商品を買う理由があるか?
30年も寝かせたウイスキーなら、好きな人は買いますよね。人生で2度と手に入らないかもしれない。「ストーリー」と「買う理由」があります。
誰が造ったか、どう造ったか、どこで造ったか、どういう想いで造ったか、などなどストーリーがある商品は、ストーリーが伝われば価格競争には巻き込まれない。
北海道産のワインは、1本のワインが出来るまでのストーリーを持つ商品。あとは、ストーリーをマーケットに伝える行動!
知る人ぞ知るストーリーではなくて、誰もが知っているストーリーにしなければ、「買う理由」に高まっていかない。
北海道産のワインは高い、という声があることは事実です。
しかし、オークションサイトでは、ドメーヌ・タカヒコや農楽蔵など、愛好者の多いワイナリーの商品は高値で取引されています。
やはり、ストーリーと買う理由があるから。
北海道産のワイン全体にストーリーがあること、もっともっと発信しなくては。価値を高めなければ。
そんな事を考えた13万5000円のウイスキーでした。