熱い想いでワインを造るワイナリー・ヴィンヤードの応援団長。余市・仁木・小樽のワイナリーガイドの「ばたやん」こと田畑茂人です。
多くのブログや投稿のなかから「ばたやんブログ」をお読みいただいて、ありがとうございます。
前回から2回シリーズで紹介している「さっぽろ藤野ワイナリー」
甕(かめ)
です。
藤野ワイナリーでは、この甕による発酵を試みています。
ワインの醸造容器は、木樽、ステンレスタンク、ポリ容器などが使われますが、素焼きの甕です。
世界で一番早くワインの醸造が始まったと言われるジョージア(旧国名 グルジア)。
ジョージアでは、伝統の製法として、甕発酵があります。旧ソ連の支配下だった頃は、この製法は廃れたのですが、今は復活したそうです。それが、北イタリアや近隣の国にも広がりつつあります。
日本では、大阪のフジマル醸造所が、ジョージアから甕を輸入して、ワインの製品化に成功して発売しています。
それを、北海道の藤野ワイナリーが始めているのです。
発酵中の醪が入った甕が2つ。砂に埋まっています。写真は割愛します。
使っている甕は、斜里で焼かれた素焼き。100リットルほど入るそうです。本場、ジョージアでは10倍くらいの大きな甕で醸造しています。
微生物が活躍する発酵という過程。素焼きの陶器という自然素材の中で行われるのは、理にかなっているのは間違いないでしょう。
藤野ワイナリーとしては、来年、限られた本数になるでしょうが、発売が出来ればいいな、という意向との事です。
美味しいワインを作るための挑戦ですね。ワインに対する愛情と情熱を感じます。
わくわくしながら、リリースを待ちましょう。
機会があれば、経過報告をいたします!