ウディ・アレン監督の新作、
カフェ・ソサエティ
ハリウッドで成功している叔父を訪ねてNYからやってきた青年ボビー。
叔父の秘書ヴェロニカに恋するようになるが、実はヴェロニカには恋人がいて・・・・・・・
再会したボビーとヴェロニカ、お互い幸せをつかんでいるはずなのに、
また気持ちが寄り添い・・
別れた理由が嫌いになったということではないと、
ずっと気持ちが残ってしまうものだよね。
でもお互いの「今の相手」がなんだか気の毒だなあと思いました。
ボビーの妻(こちらもヴェロニカ)が「浮気していないか?」と聞くところ
女は鋭いよね~、何か感じてるんだよね。
恋愛ものとしても面白かったけど、
このボビーの家族もそれぞれ面白かったなあ。
ボビーの兄の思いがけない展開、かなり重い話だけど
例のごとくサラリと進み、そんなもんなのかなあって感じ。
ウディ・アレン、御年81歳でありながら、毎年新作を発表するバイタリティ。
しかもいつも洒脱で、軽妙なレトロ美しい作品の数々。
本当にすごいですね。
この映画でもナレーションをされているのですが、
本当にご自身でストーリーを説明してくれている、
その語り口も軽妙で、老人な感じはまったくなし。
ストーリーとしては深刻な場面もあるんですが、その軽妙さでさらりと流れていき
心地よい映画でした。