10.未来よ、こんにちは | Bitter Sweet Days Again!

Bitter Sweet Days Again!

人生楽しく、備忘録

4月になりました。桜も少しずつ咲き始めています。

寒い日も今日限りで明日から温かくなるといいな~

 

4月1日、映画サービスデーの今日、1本映画を観てきました。

未来よ、こんにちは

平穏に暮らしていたはずが

突然の夫との離婚、母との死別、仕事も解約され、独りになってしまった

ナタリー(イザベル・ユペール)。

彼女が事態をどう受け入れ、次に進んでいくのか。

あらすじを読んだ時にすぐにこの映画を観たい!と思ったのは

私も「おひとりさま」だからこそ。

 

いろいろなことがナタリーに起こるのだけど彼女は本当に淡々と

受け入れて、とても静かです。

50代ともなるとなんとなくそういう風になるだろうなあ、、というのは

私も同年代なので納得。

泣いたりわめいたりしたって、事態は同じだし、そういう行為は

結構エネルギーいるよね。

ナタリーも内心は複雑な思いだっただろうけど、そこは大人らしく

外には出さず、その代わりかつての教え子のいる

フレンチアルプスの家に行き、教え子の仲間たちと会話したりで

自分なりに前向きに自分らしく歩みだそうとする。

 

夫も子供たちも離れ、母も亡くなったときナタリーが

「初めての本当の自由!」みたいなセリフを言うのですが

私もいつかそんな気持ちになる日がくるのかな、、と漠然と思う。

大貫妙子の著書にやはり両親を亡くした時のことを

「自分は誰の子供でもなくなった」と記していたけど

何だか胸にささる。肉親・家族がいなくなったときは

どういう気持ちになるかな。自由、と思うのか孤独感でいっぱいになるのか。

 

全体的には淡々とすすみ、ナタリーの日々を映しているだけといえば

そうなのだけど、このフランスの人の生活がなんというかとても心地よく思えて

ボーっと見ているけどとても気分よかった。

部屋の様子とか、ナタリーの仕事場とか彼女の服装とか、なんでもない日々の描写が

ドキュメンタリーのようだけど、飽きずにフランスの生活を私も楽しめた感じ。

人生、何が起こるかわからない。

いいことばかりじゃないと思うけど、何かあっても冷静に受け止め

前を向いていく自分でいられるように、と思います。