奈良。平城遷都1300年ということで、イベントが行われている。
だけど、今回行こうと思ったことには全く関係がない。
行きたいところをピックアップして、あとはどの順番で行こうか
ずっとギリギリまで考えていた。
奈良に1泊したら、次の日は午後に友人たちと合流する予定だったから
実質1.5日しかない。
じゃあ、とりあえず遠いところから行きますか、
というわけで、
JR奈良駅のコインロッカーに荷物を預け、同じJR大和路線で法隆寺駅へ
法隆寺に行きたい理由。
それはもちろん、山岸涼子の「日出処の天子」を愛読していたから。
そのときからずーっと行きたいと思っていて、何年目かしら?
JR法隆寺駅はのどかな駅で、思ったより人がいなくて
いい感じ。
バスを待つ間も、ぽかぽかと暖かく、気持ちが良い。
バスに乗ったら、もう10分もかからず着く。
厩戸王子、あなたに会いにきました
だけど、(他の場所もそうだが)高校の修学旅行で来ているはずなのに、
ちっとも記憶にないし、この場に立っても思い出せない。
なんでしょうねえ。
五重の塔。そして
「日出処の天子」では、王子が後半、物思いにふけるときに、ここに篭っていた。
パタン!と扉を閉めるシーンが私の脳裏に浮かぶ。
ちょうどお昼の12時に、法隆寺の鐘の音も聞けた。
とにかく、ゆっくりと時間が流れるような、法隆寺の境内。
人で混雑していないのも、ラッキー。
大宝蔵院の中に入る。
数々の仏像に対峙していると、こんな私でも心が静まり、
洗われるような気がするのだ。
奈良の仏像は、また京都のと違い、お顔や身体つきがなだらかな感じ。
そういう違いも面白い。
そして何といっても感激したのは、
玉虫厨子を見られたこと!
実物は思っていたよりずっと大きく、荘厳だった。
テレビや書物でしか見たことのないものを
すぐ近くで見られたことに感動。
あと、聖徳太子像と伝えられる絵も!
来てよかったと心から思った瞬間。
隣の中宮寺も拝観。
ここは厩戸王子の母、穴穂部皇女のためにつくられたお寺。
どうりでとても優しい感じの漂うお寺だった。
山吹の花が、たくさん咲いている。
こんなところにも、聖徳太子の母親への思いがわかるような・・・
法隆寺、好きなお寺だ。
ちょうどお昼だったので、バス亭前のお店で柿の葉寿司と梅うどんのセットを
ヒトリでいただく。
続く。