『市販のトリートメントと美容院でするトリートメントは何が違うの』
と思ってらっしゃる方の為に、
今回は美容院のトリートメントと市販のトリートメントの違いについて書いていきます
今から書いていく内容は『美容院で売っているトリートメント』ではなく、『美容院で施すトリートメント』ですのでお間違えなく
では、市販のトリートメントの説明から
…っと言っても市販もピンきりで、商品を絞らないと詳しく説明出来ないです
なので、今回の記事のポイントとなるシリコンだけを重点的に説明します
『シリコンってなんだ』
って方はこちらをザックリとご覧下さい→シリコンについて
…読んで頂けましたか(笑)
ではシリコンのメリット&デメリットを挙げていきます
・ 手触りがイイ
・ すごく熱に強い(髪を熱から守る)
・ パーマやカラーの薬剤が浸透しにくくなる
・ ボリュームが出にくい(質感が重い)
・ 頭皮にも付着する
大体こんな感じです
市販のトリートメントは買った人が自分でするというのが前提で作られていますので、使用方法が簡単でなければいけません
その結果、上記のシリコンの特徴がモロに表れます(全てではありませんが)
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コレを覚えておいて下さい
では、次に美容院のトリートメントの説明を
美容院のトリートメントもかなりの種類になりますので、婆娑羅で扱っているトリートメントで説明していきます
こちらは『リンケージ』というトリートメントです(¥2,500)
ちなみに、このトリートメントにもシリコンは入っています
しかし、市販のように1種類を塗ってから流すだけという使い方ではありません。
以下の様に、3ステップになっています
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1、2でトリートメントの基礎を作ります。
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基礎の上(必要な部分)にのみシリコンが付着する仕組み。
以上の行程をシャンプー台で行います所要時間は5分ぐらいです
あとはお家で、日に日に剥がれていく部分を、週に1回を目安にご自分で補って頂くトリートメントをお渡ししています。
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美容院のトリートメントはこんな感じです
『結局シリコン入ってんじゃん。』
『三種類のトリートメントを塗るだけでしょこんなに簡単なら自分で出来るんじゃないの』
っと思われる方がほとんどだと思います(笑)
では、サロンと市販の大きな違いを説明します
分かりやすく建物で例えると、
市販のトリートメントのイメージは組み立てが簡単な、分厚い壁だけで作った家です。
美容院のトリートメントのイメージは丈夫な基礎と柱に、必要最低限の厚さの壁を取り付けた家です。
簡潔に言うと、強度と軽さが全然違うんです
その為には素材(髪)に合ったトリートメントの選定と、正しい施術が必要です
そこを誤るとどんなに良いトリートメントでも、べたついたり、持ちが悪くなります。
どんなに優れた道具や材料を揃えても、作る人が日曜大工レベルでは家は建てられないって事です
だから我々は、お客様の髪の状態に合わせてトリートメントを塗る量や塗る時の髪の水分量などを細かくチェックしながら施術していくのです
最近、
『シリコンは髪に良くない』
『シャンプー&コンディショナーをノンシリコンに変えました』
という声をチラホラ耳にします
確かにシリコンは薬剤の浸透を妨げたり、頭皮(毛穴)に付着してしまうので、決していい物とは言い切れません。
ですが、コテやアイロンを日常的に使われるお方には、シリコンは必要不可欠です
シリコンが付着していない髪と、そうでない髪では熱によるダメージが雲泥の差です
この特徴はシリコン最大の長所ですね
なので、
シリコンの短所をなるべく抑えつつ、長所を最大限に生かす
というのが今の時代に合った髪のケアだと思います
次回はもう一種類のトリートメントを説明していきます
長文になってしまってごめんなさい(笑)
久保