本日の1枚は、なつかしのアニメソングを。

「装甲騎兵ボトムズ」OP/ED「炎のさだめ/いつもあなたが」です。


僕と「ボトムズ」の出会いは大学時代にテレビ埼玉の再放送で、というものでした。

生まれた県ではたしか放送されておらず、内容を知らずに

ガムのおまけプラモを作ったりはしていた記憶があるのですが

作品自体に出会ったのはいい歳になってから、というわけです。


「ブレードランナー」「地獄の黙示録」「2001年宇宙の旅」・・・

さまざまな映画を重ね合わせたような舞台設定に

ハードで渋い展開(特に毎回の次回予告が!)と

この作品にすっかりと魅了されてしまったのですが

80年代当時のロボットアニメ主題歌としても珍しい部類になる

オープニング・エンディング曲にも強い魅力を感じました。


唄っているのはTETSU。

後に作曲家としてビーイング黄金期を築き上げ、

歌手としても「いつまでも変わらぬ愛を」がスマッシュヒット。

ビーイングを離れた後も相川七瀬をプロデュースし大ヒットを生んだ

織田哲郎がその正体です。

当時はアルバイト的にこの仕事を請け、実際に番組を見ることはなかったそうですが

近年新作OAV用に再録音を行った際に番組を見て、その面白さを知ったとか。


作詞はOP、EDともにアニメ監督である高橋良輔。

ロボット戦争アニメの主題歌に「戦いは飽きたのさ」という言葉を選ぶことで

ニヒルな主人公のキャラクターを描き出し、

EDの「いつもあなたが」は切ないラブソングとなっており

この作品の本質がラブストーリーであることを表現しております。

作曲の乾裕樹はEPOなどを担当したアレンジャーであり、

「みんなのうた」などの作・編曲(「まっくら森の歌」アレンジはこの人)も

多く手がけており、特に「いつもあなたが」は

アーバンポップス感の漂う曲となっております。

(個人的によくカラオケで歌うアニメソングのひとつでもあります)


80年代、リアルロボットアニメ全盛期の中でも特に支持を受け、

現在まで新作が作られている、ある意味「ガンダム 」「マクロス 」に並ぶ

ブランドである「ボトムズ」の魅力を、サウンド面で味わうことのできる

そんな力のある主題歌/ED曲でございます。



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新作OAV用に新録したバージョンがこちら。

「炎のさだめ」の新アレンジは好みが分かれるかも?
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