3連休初日ですね。

今日の1枚は、GACKTによる「仮面ライダーディケイド」主題歌をご紹介。


平成ライダー10作目の「仮面ライダーディケイド」は

平成10作目記念、ということでさまざまな「仕掛け」が行われた作品でした。

ライダーと戦隊の商売のサイクルをずらすための短い放送期間、

他のライダーの世界を巡る、というストーリー、

すべてのライダーに変身できるという主人公。

そして、問題にもなった「真の最終回は映画で」という終わらせ方。

さらに、その主題歌も、これまでの平成ライダーとは少し違う形になりました。


これまでの平成ライダー主題歌は、エイベックス内の歌手・・・

ISSA(DA PUMP)、相川七瀬、YU-KI(TRF)、AAAといったメンバーが中心となっていましたが

今作では当時テイチクに所属していたGACKTが担当することになり、

(こののちエイベックスへと移籍することになります)

さらにアーティストとライダーが競演するミュージックビデオが作られる、という

そんな作品になったわけです。


この作品でも作詞の藤林聖子による、作品の世界観を表した詞は健在であり

いくつもの平行世界を巡る旅人、という「ディケイド」の設定をうまく表現した詞を

熱く歌い上げる楽曲となっております。

楽曲としても一切の手抜きを感じないロックとなっており、

「子供向け」という甘えを感じない作品であると思います。

そしてPVも「GACKTの世界」に迷い込んだディケイドが

怪人(「ブレイドの世界」に登場したパラドキサアンデッド)を倒し、

GACKTのカードを手に入れる・・・という内容でした。


しかし、GACKTと「ディケイド」のコラボレーションはこれで終わりませんでした。

夏の映画版(「オールライダー対大ショッカー」)では主題歌「The Next Decade」に加え

劇中にライダーマン・結城丈二役として出演(ライダーに変身した姿は見られませんでしたが・・・)

完結編となる冬の映画版(「MOVIE大戦」)でも主題歌「Stay The Ride Alive」を歌う、という

「ディケイド3部作」を完結させたわけです。

いずれも楽曲・PVともに高いクオリティに仕上がっており、

映像作品としても楽曲単体としても楽しめる作品として

GACKTの本気を感じるシリーズとなっておりました。

この「ディケイド3部作」はアルバムという形でまとまっていないのが残念ですが

「Stay The~」の付属DVDで3曲のPVを収録しているものもありますので

そちらを見ていただくのが一番いいのかも、とも思います。


「ライダー主題歌」が新しい時代に移った最初の1枚、として

聴いていただきたい1枚です。



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