またまた次男坊ネタです。
ブログネタには事欠かない奴です。(^_^;)

金曜日の話

インフルエンザ後の奴を待ち受けていたのは、
学年末試験。

試験初日の木曜日から登校して、
この日は遅刻せず、ちゃんと試験を受けたみたい。

お勉強嫌いで、ホント出来ない奴なので、
病上がりの頭には、かなりな無理難題だったのか…
「もう嫌だ~!(TOT)」って自暴自棄になったのか…。

金曜日の試験二日目、なかなか起きて来ない…
起こしても寝起きが悪く、渋々登校して行った。

学校に行ってると思っていたら、昼過ぎに担任から電話が…

「今日は学校に来てませんが…」
「へっ?朝登校しましたが…行ってませんか?
   …本人に連絡取ってみます。」

速攻携帯に電話する。
出ない…出るわきゃ無いか…(ΘoΘ;)

優しい口調のメールを送信しておく。
掴まえる為の餌撒きね。(^_^;)

小一時間後、電話して来た。

私(優しく)「今日学校休んだんだって?
       試験なのに…今どこにおるの?」
次男坊「学校の近くの公園で、時間潰しとる。」
私「一人でかん?」
次男坊「うんにゃ、連れと一緒。」

どうも遅刻して、試験開始に間に合わないから、
同じ境遇の連れと、さぼったらしい…。(ΘoΘ;)

私(ちょいキツく)「すぐに帰っておいで!
          今夜話しよまい。分かった?」
次男坊(愁傷に)「…はい…」

で、夕方に仕事を終えて帰宅すると、
奴も帰っていた。内心『おっ、偉いじゃん』

以前なら怒られるのが嫌だし、
連れ達と遊びたいから、なかなか帰って来なくて、
深夜帰宅したり無断外泊したり、
ほうほうの体だったけど、最近少しまともになっている。

年齢が行って来たのもあるし、
ほぼ二年間好き勝手にしてきたから、
いい加減考える事もあるんだろう。

夕飯前に次男坊と夫と私とで、話し合いをした。

去年成績不振で、市内の公立高校を放校になり、
今の隣市の昼定時制高校に入った。

「高卒の証書は欲しいから、
 今度はちゃんと頑張る。」って誓ったくせに
結局、初めて高校生になって浮足立つ
一個下の同級生達と、ただ流された一年だった。

夫「前にも話したよな?今度こんな事あったら、
  学校止めて父さんとこで働く約束だったら?」

二学期の期末試験もさぼって、担任から連絡が来て、
夫に叱られ、そう約束していた。

いくら勉強嫌いでも、授業にキチンと出て、
試験を受けて、赤点でも追試験、
ダメでも又追追試験まである高校で、
ちゃんとそこまでの努力をすれば、単位をくれ
卒業まで漕ぎ着ける事が、出来る様にしてくれているのに。
それがやれない次男坊、困ったもんだ。

夫「明日から父さんと現場だ!母さん弁当頼むな!」
私「はい。」

次男坊「ごめんなさい!ちゃんと行きます、
     もうさぼりません!二度としません!m(_ _)m」
夫「お前の二度とは何度あるんだ?
  この前も同じ言言ったよな?ダメだ。
  母さん、明日学校に辞めると電話しとけ!」
怒りを残し父退場。半泣き蒼白の次男坊。

次男坊「どうしよう…」
私「自分で撒いた種だが、自分で刈り取るんだわ。」

しばらく考えてる風な次男坊に、追い討ちをかけてみる。

私「じゃあ昼定時部から夜間部に移って、
  昼うちで働いて、夜間部へ行きな。
  夜間部だって、ちゃんと行けば、
  何年かけても卒業証書くれるんだで。」

次男坊「嫌だ、昼定時で頑張りたいだ。」って。

私「でも、やれてないじゃん。あんたは遊びたいから、
   昼定時に居たいだけじゃん。
   勉強する為にって口実で、気ままに遊んで暮らせるから、
   昼定時が良いだけだら?
   夜間だと昼も夜も遊ぶ時間なんて無くなるもんね。
   朝も、まともな時間に起きないかんし。」

ここまで言って、次男坊の顔みたら、その通り…って顔してた。

こんな奴で頭に来るけど、母親としての私の気持ちは、
次男坊が本気になって、ギリギリセーフで良いから、
くぐり抜けて、昼定時で頑張って卒業して欲しい。

高校時代を彼らしく、楽しんで、ワヤやって、叱られて、
でもギリギリセーフだけの勉強はやって
そうやって、いろいろ楽しい思い出や辛い思い出を作って、
その上で、これからの自分の進む道や、
やりたい仕事の事を考えて欲しいのだ。

そんな時代は短いし、社会に出たら取り戻したくても戻らない。

若いからこそヤンチャをやったり、それで叱られて、
悔しがったり、悩んだり出来る。

青春を存分に味わって、でもその中から、
自分で自分の将来を見詰めて、掴み取って欲しいと思う。

考えた挙句、「俺、もう一度父さんに謝ってくるわ!」って
夫の居る隣の事務所へ行った。

小一時間して戻った次男坊は、明るい顔で
「父さんは母さんが良いって言えば、もう一度頑張れって。」

又かよ!いつも最終決定は、私に委ねる夫。
でも、最善策?父の威厳を守る手段かな…。^^;

「いいよ。でも次は無いよ。本気出してやりんよ!」
この台詞、何度目だろう…。


そんなこんなを繰り返して、奴は大人の階段を昇る。
時々後ろからゲキを飛ばしたり、励ましたり。
落ちそうになるのを、受け止めたり。

親は年取ってくからさ、あんまり落ちそうにならないでね。
いつか手を引いて、階段を昇ってくれる

次男坊の逞しい姿を願って、今朝もゲキを飛ばして送り出した。