イケメン君と映画に行った！
もしかして
これって
どうしよう・・・・・・
「なんで、言わんの 熱があるって・・・・・
無理せんで 良かったのに」
イケメン君に真剣な顔で怒られた。
イケメン君の瞳がまじかにあった。
唇を重ねたのではなくて・・・・・
おでことおでこをあわせていた。
だから、私に熱があると感じたのだ。
この日は朝から風邪を引いたみたいで、のどが痛くて
熱っぽかった。具合が悪かったのだが、どうしても
イケメン君に会いに行きたかった。
「だって、会いたい時にあなたに会えないもん・・・」
その言葉を言えずにのみこんだ。
「帰るよ」
何もなかったようにまたイケメン君は車を動かした。
また普通の道に下りていってしばらくして１台の車とすれ違った。
そのとき、イケメン君が、おかしなことをいった。
「バーバラちゃんとKISSしていてもKISSしなくてもＡにおこられるやろうな」
（やっぱりkissする気だったの？）
Ａと言うのは、すれ違った車にのっていたイケメン君の友だちだった。
偶然というのは恐ろしい。
実は、Ａ君とは私がイケメン君と知り合う１年も前から知り合いだった。
最初はＡ君と友だちだったが、次第に私の中でお兄ちゃん的存在になっていった。手紙のやりとりもしていたし、下宿にも遊びに行ったりしていた。
本当に優しい人だった。
Ａ君は男だかA君となら友情が持続すると思っていた。
学生時代から社会人になってもＡ君と一緒にいろいろなところに遊びに行った。
(お互いに結婚したが今でも年賀状のやりとりをしている)
恋の相談にものってもらっていた。
私の好きなイケメン君がＡ君と仲がいいとは最初は知らなかった。
あとで、なんかの拍子に聞いた。
秋の頃イケメン君がＡ君の家に遊びに行っていって、一緒にテレビをみていたらしい。そのとき、Ａ君が言ったそうだ。
｢バーバラちゃんが、『男の人の気持ちがわからん』って今日言いよった｣
この日私はＡ君に海を見に連れて行ってもらった。
そして、イケメン君の事を相談していた。
そのとき自分のことを言われたので、彼はドキッとしたそうだ。
まさかその相手が自分だとはその時にいえなかったらしい。
私もイケメン君も大学はちがっていたのだが
（イケメン君とA君は同じ学校）
大学祭実行委員をしていたので3人で一緒に活動したことがある。
だんだん気分が悪くなってきて、とにかくこの日は家の近くまで送ってもらった。
そして、もうすぐ試験だと言うのに、大学を４．５日休んだ。
そして、いよいよ、問題の日がやってくる。
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