ビエンチャン2日目。
7時半に起きて仕度をする。自分の下のベッドと奥のベッドにはまだ寝ていたので、起こさないように音には気をつかった。
1階に降りると、ゲストハウスの人もまだ眠っていたので、おばちゃんをそっと起こすと、泊めてくれたお礼と、1日バックパックを預かってほしいとお願いした。おばちゃんは快くOKしてくれて安心した。
まず西のほうに向かって歩き始めて、近くの食堂で朝食をとることにした。みんなおかゆを食べていたので同じものを注文した。
8,000キープ。よく煮込んであってお米は原型を留めていなかったが、鶏肉、レバー、揚げたにんにくが一緒にはいっていて、鶏がらのだしが効いているからだろうか、とてもおいしかった。
-----
そのあと、「ラオス国立博物館」に向かった。だけど、リニューアルのため改装中で、9月下旬まで入れないとのこと。タイミングの悪さを感じながら、そのままタートルアンに向かうことにした。
(国立博物館)
途中、「タートダム」を経由して、ラーンサーン通りへ。そこから、トゥクトゥクを捕まえ、20,000キープを15,000まで下げてもらい、荷台に飛び乗った。
トゥクトゥクはラーンサーン通りから、タートルアン通りに入り緩やかな登り坂をあがり、タートルアンへは15分ほどで到着した。
タートルアンは45mの黄金の塔。ヴィエンチャンだけでなく、ラオスそのもののシンボルでもある。その起源は紀元前3世紀にまでさかのぼるととも言われていて、当時はクメール様式の仏塔だったとも言い伝えられるが定かな証拠はない。1870年ころ中国の侵攻により破壊され、現在のそれは1930年代に修復されたものとのこと。
仏教徒であるラオスでは、年に一度、全国からたくさんの僧侶がここに集まるイベントがあるという。とても興味深かった。
(ようく見てみる)
1時間くらいかけ、ゆっくりと見てまわった。寺院の周りにも1万体もの仏像が置いてあった。
(回りの仏像)
(脇にあったおみやげ屋さん)
-----
12時を回り、タラート・サオバスターミナルに向かう。「ブッダパーク」にいくバスに乗るためだ。
ちょっと前に、これからブッダパークに行こうとして、政府公認を自認する観光ガイドのおじさんに、そこまでトゥクトゥクでいくらかかるかと聞いてみたら、ガイド付きでなんと195,000キープ。「ウソでしょ?」と思わず日本語がでてしまった。乗り合いバスならたったの5,000キープ。
そんなわけでまず、バスターミナルに向かうことにしたのだった。
だけど、そのおじさんはあきらめが悪く、
「バスターミナルまででもいいから、乗ってくれ。」
というので、また値段を聞いてみたら、また100,000キープとか言ってくる。思わず苦笑して、
「近いの知ってるよ。」
というと、すぐその提案を引っ込めて、結果的に20,000キープに落ち着いた。
-----
10分ほどでタラート・サオバスターミナルに着いた。
(バスターミナル)
バスターミナルはラオス人でがたくさんいて、混雑している。なんか初めてラオス人がたくさんいる場所にきたような気がした。ターミナルのInfomationで、
「ブッダパークに行きたいんだけど、バス停はどこ?」
と聞くと、近くまで案内してくれた。ちょうど今止まっている「No.14」のバスとのこと。運転手のおじさんに
「ブッダパーク行くの?」
と念のため確認してバスに乗り込んだ。すでに席はラオス人でいっぱいだったので、席の上部にあるバーにつかまって立って出発を待った。
ブッダパーク行きのバスはミニバスなので、30人くらいで一杯になった。特に時刻表もなく、乗客が一杯になるとバスは出発した。
一番前の運転席の上には、「5,000Kip」の文字が張り紙がしてあった。
(一律5,000キープ)
ここのバスの乗り方は一律の料金で、降りるときにお金を払う。
おもしろかったのは、助手席に座っていた乗客が、お金を受け取ったり、おつりを持っている人を探して両替をするのを、当たり前のように行なっていたことだ。このミニバスは車掌なしの運転手ひとりだけで、しかも込んでいることもあり、みんなで手伝ってあげていた。
もちろん誰もお金を払わずに降りたりしない。マジメなラオス人。そのやりとりが見ていて楽しかった。
40分くらい走ると、だいぶ空いてきて、自分も座ることができた。少し先にいくと、左手にビア・ラーオの大きな看板が見えた。ここはナショナルブランドのラオビールの工場で、1日4~5万ケースを製造して、全国に出荷しているらしい。東京府中にあるサントリー工場のように見学してビールを試飲できるのかな、とちょっと寄ってみたくなった。
すこし走ると、ずっと直進していた道から右折してゲートをくぐり、タイとの国境のバス停に止まった。
(タイとの国境です。)
ここには「Friendship Bridge」、日本語で友好橋と呼ばれる橋がタイの国境を跨いで建てられている。1994年に全4,500kmのメコン川にかかる最初の橋としてオープンした。
橋の全長は約1,200m、片側1車線ずつに歩道がついていて、いずれ鉄道も通る予定とのこと。ラオスにはまだ鉄道がないため、これも最初の鉄道となるらしい。自分も時間がなくて断念したけど、当初このルートでラオスに渡ろうと検討していたこともあり、よく見ておこうと思った。
少しの時間、停車したあと、10分ほど走ってブッダパークのバス停に到着した。
(ブッダパーク入り口)
運転手のおじさんが自分がブッダパークに行きたいのを覚えてくれていたらしく、ここで降りろ、と声をかけてくれた。
入場料5,000キープを払って公園の中に入った。朝のおかゆから何も食べていなかったので、お腹が空いていた。入り口横の売店で飲みものを買った。
そして、タラート・サオのバスターミナルに行く前に寄った、ショッピングモールの中で買っておいたカステラといっしょに食べた。
(バスに乗る前に寄ったカステラ屋さん)
カステラは直径5cmほどで12個で5,000キープだった。たくさんの種類があったので、チョコ、バナナ、バニラ、ストロベリー、ブルーベリーなどいろんな味を選んだので、楽しんで食べることができた。思ったよりお腹が空いていたのか、12個いっぺんに平らげてしまった。
-----
少し落ち着いたあと、改めてブッダパークを散策することにする。
ブッダパークは自分が想像していたよりおもしろかった。
正式には「ワットシェンクワン」というちゃんとした寺院らしい。普通の寺院とかだと、だいたい宗派によって似たようなものが並ぶことが多いが、ここはいろんな種類の仏像が置いてあった。初めて見る仏像がほとんどだった。。
まず、いきなり大きな寝仏が横たわっている。ラオスに寝仏は珍しくはないと聞いたが、屋外に雑魚寝している仏像はここだけだと思う。
また、仏教だけでなく、ガネーシャといったヒンズーの神々も祀ってあるし、また、なかには思わず吹きだしてしまうようなユニークなポーズをしたものが数多くあった。
(ちょっと待った)
(これも仏像?)
(ちょっとインドっぽい)
(ガネーシャもいました)
入って右側にはかぼちゃの形をした仏像?もあり、それは中に入って石の螺旋階段をあがると頂上にでることができ、そこからはブッダパークが一望できた。
かぼちゃの上からはブッダパークとその先にあるメコン川と対岸のタイの街の眺めがきれいに見えた。しばらくその眺めを楽しんでいた。
(すごい数の仏像です)
(長文乱筆で失礼しました。最後までお読みいただきありがとうございます。m(_ _)m)
(参考)
10,000ラオスキープ: 約119円(約1.2USドル)
10,000ベトナムドン: 約59円(約0.6USドル)
-----
⇒ 9.ラオス国境へ。(ラオス編/2008.9.15②) へ続く。
-----