まわる まわる レコード
ゆれる おどる ダイヤモンド
涙の 秘密の 手書きの 絵日記
誰にも知られたくないこと
かなわぬ夢と あきらめた
陽ざしの中に飛び出して
悔やんだこと
まわる まわる レコード
ゆれる おどる ダイヤモンド
命の 記憶の 迷子の 絵葉書
出会い 別れ 愛しみながら
歌おう 踊ろう
・・・いつの日か
・・・いつまでも
作詞曲・ゆうこ
2018.3.11
・・・
引き出しに、昔、買ったり、もらったりした、レコードがしまってある。
プレーヤーはないけれど、見るだけでも楽しい。
最近は、音楽を一曲ずつダウンロードして買うそうだけれど、
お小遣いを貯めて、ドキドキしながらレコード屋さんへ行って、
実物を手にする喜びは、やがてなくなってしまうのだろうか。
傷をつけないように持って置いて、針を乗せて、
ただまわるのを見ている時間は、意味がないのだろうか。
そこには異次元の楽しさがあるといえないだろうか。
レコードには、1本のミゾが刻まれている。
ダイヤモンドの針をそっと乗せる。
まわる。
音を奏でる。
ふと、人生が、レコードに刻まれていく、一本の細いミゾのように感じた。
過去は、歴史は、偉人先人たち、祖父母や両親、
そして、私たちは、どんなレコードを刻んでいるのだろう。
そのレコードを、いつか誰かが見つけて、そっと針を乗せたとき、
どんなメッセージを届けることができるのだろう。
それは、手描きの絵日記のように、たどたどしいかもしれない。
迷子の絵葉書が、ある日、突然、届くような、出会いかもしれない。