Japan Aeropress Championship 2014 | BAR14Nの憂鬱なラテアート

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エスプレッソやラテアート、コーヒーの話

4月23日、鎌倉のカフェ・ヴィヴモン・ディモンシュでJapan Aeropress Championship 2014 (JAC2014) が開催された。ディモンシュは、本日、26日に20周年を迎えた鎌倉の人気カフェ。ただの「人気カフェ」という説明では言葉が足りないにもほどがあるってくらいのカフェだ。愛すべきフランスかぶれから始まり、ブラジルの時代、そして今は、自家焙煎を始め、おいしいコーヒーをぼくに飲ませてくれる。

ディモンシュに初めて訪れたのは、2009年だったと思う。お店のスタッフが、ドリップコーヒーを持って来てくれ、マスターが深煎り好きなんですよ、とかいう話をした記憶がある。二度目に訪れたのは、2年くらい前の春だったかな。自家焙煎を始め、エスプレッソマシンも新しいものになったのと聞いて、訪れたんだった。その時飲んだのは、エスプレッソ。酸味重視の、確かボリビアだったような気がする。おいしい!と思って、カフェそのものが、すごく好きになった。

カフェが大好きっていうのは、つまりはスタッフも大好きなのだけど、定休日の水曜日(定休日は、第二、第四水曜日と毎週木曜日)だったので、いらっしゃらないかなと思ったら全スタッフ勢揃いで、競技がスムーズに行われるように、動き回ってました。その姿に、変に感動してしまったり…。そして、ディモンシュは一瞬、入場規制がかかっているんじゃないかってくらいのたくさんのひと!
会場全体

マスターは競技中ずっとDJしていました。ブラジル音楽で、会場は盛り上がってた!
DJマスター

過去2回行われたJACはMANLY COFFEEの須永さん中心に開催してくれてたけど、今回は彼女の意志を引き継ぎ、JAC2013にも出場経験のあるサワコさんがリーダー、そして、同じくJAC2013に出場し、日本を代表するコーヒーオタクのVIVA先輩がサブリーダーとして、大会を盛り上げてくれました。
サワコ&VIVA

ぼくは昼に肉をたっぷりゆっくり食べていたため、準決勝の途中から。
競技は準備時間を含めた8分間の間にエアロプレスでコーヒーを抽出し、ジャッジ3人が美味しいと思ったコーヒーを選んで勝者を決めるもの。
ジャッジ

今回もシンプルな入れ方をする選手から、凝った入れ方をする選手まで、多彩でした。シャワープレートみたいなものを使って、お湯がコーヒーの粉に均一に当たるように工夫してる人や、ガスボンベ持参で、競技テーブル上で湯を沸かす人。蒸気だけでコーヒーの蒸らしをしている人などなど。独特の入れ方をしている人には、彼らの考えがあってしていること。例えば、競技テーブルでお湯を直火でお湯を沸かしていた選手は、サイフォンのような高温抽出をエアロプレスで再現しようとしたとのこと。この辺り、選手それぞれに対して掘り下げて行くとなかなか楽しそう。
直火

チャンピオン

JAC2014の3位は、cocoo cafeのウエダさん。
上田さん

JAC2014の2位はカフィカゼのツカダさん、そして1位はポール・バセットのササキさんでした!
ササキさんは、6月にイタリアのリミニで開催されるWorld Aeropress Championshipに出場されます。楽しみにしてます!
勝利の瞬間

同時開催で、世界大会の予選の位置づけではない国内限定大会としてのエアロプレス大会(Japanese Domestic Aeropress Championship)も行われました。
こちらは1位がポール・バセットのスズキさん、2位はヒラカワさん。おめでとうございます。

ジャッジを終えたコーヒーは、会場の窓際のテーブルに運ばれ、スプーンで啜っての試飲ができた。ウエダさんのコーヒーを飲んだ時、ふと、福岡で行われた第1回のJACの時を思い出した。あの時は、甘さと質感がテーマになっていて、ぼくに勝った競技者のコーヒーを飲んで、甘さとは、質感とは、こういうのを求められているのだと、悟ったのでした。あのシロップみたいな甘さと舌触り。忘れられない味。

さて、気になるチャンピオン・レシピは、きっとどこかに掲載されるでしょう。
facebookページがあるので、こちらでお知らせがあるかもしれません。
https://www.facebook.com/japanaeropresschampionship2014

大会を盛り上げてくれた、サワコさん、VIVA先輩、ディモンシュのみなさん、スポンサーのみなさん、ありがとうございます。次のJACが楽しみだな。