人が人を裁く・・・その責任とは・・・ | きょうごくのブログ

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京都山科にて「CAFE&BAR BARRACUDA」の代表をするかたわらでフレアバーテンダー「KYO-GOKU」として活動する日々の奮闘日記を中心にお送りします。

少年に死刑 涙こらえる裁判員
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1418652&media_id=2


仕事の刷り物があったんで早く帰ってきましたが、プリンターのインクが無くなり敢え無く断念・・・
当然、買いにいける時間でもなく・・・この辺は水商売のデメリットです。
色んな意味でストックを抱えたりとコストが掛かる事も判明。日々勉強ですね(汗)



今日は、少し世の中の事について独り言。

すいません、事件全容について詳しくないですが、この裁判員制度での極刑について・・・
実に重い問題ですね。制度自体にどうこう言うこともないですし、死刑について賛否を議論しても答えは出そうにないのでひとまず置いておきますが、ランダムに選ばれた裁判員がこういう事件について量刑を決定するのは本当に難しいと思います。

単純に考えて、被害者側と加害者側の双方のどちらから考えても絶対に納得のいく判決は出せないと思う。

少なくとも被害者側には復讐心があり、加害者側には擁護心というか「親心」というものがある。

極刑を避ければ被害者側は納得せず、極刑を下せば加害者側が納得出来ない。


この裁判員制度そのものは一般人による「世の中」が裁くというような形に見えるが、決断を下すのは、それぞれの人間であり、それぞれに環境があり、その環境による「心」がある・・・
おそらくは裁判の争点は倫理観や、残虐性で死刑という求刑になると思うが、この選ばれた裁判員の環境を検察側も分析して求刑したはずである。

僕が思うポイントはここです。


ランダムに選ばれた裁判員のバランスが難しいと思うんですよね。


自己の欲や利益のためだけに人を殺めた者には死を。悪いとも悪くないとも言えないです・・・自分の身内が殺されたら間違いなくそれを望みます。
ただ逆の場合は、なんとか極刑だけは許してやってくれと願うかも知れません・・・


今回選ばれた裁判員の方々は、どういった形で自分の人生と向き合い、その罪と向き合ったのでしょう・・・そして、その人を殺すという選択を選んだ時に、自分の子をどんな気持ちで抱くのでしょうか・・?


難しい問題です・・・
人とは感情の生き物であるがゆえに葛藤し、悩み、答えを見つけていく。


その答えを間違う者もいる。
その答えの導き方はその環境で大きく変わる。



その答えを裁くのが、また違った環境で育った者が裁く。大きな矛盾を抱えたまま社会は成り立っている事に疑問にも思わず過ごしている自分達にどれだけの人間が気付いているのだろうか・・・?


日々・・・みんなはどれだけの自分の罪を確認しながら生きていますか?
大きな事から小さな事まで。
正義とか、倫理とか綺麗事の言葉ではなく、どれだけ胸を張って生きているのかという問いかけをしながら僕は生きていきたい。

少なくとも誰もが罪を背負い、その中で生きているはずです。
昨今ではプライドという言葉をあまり聞かなくなったような気がしますが、かつての日本には「自害」するという美学がありました。

なぜその制度が無くなったのかは知りませんが、加害者本人が選択出来る制度があってもいいのかも知れません・・・それが出来ない者に人に裁きを委ねる。短絡的ではありますが、傷つく人は今より少なく済むのかも知れません・・・


難しい事件の判決を下した裁判員の方々には、敬意とお見舞い(?!)を申し上げたいと思いますが、これからの苦悩は計り知れないと思います。




他人事で動いてきた世の中がすこしづつ変わり始めているのかも知れないですが、もっと早くに気付くべきです。
海の向こうでは戦争みたいな事になり、今もなを世界各国では80近い国が戦争状態にある。
当たり前に生きているのは「偶然」に過ぎないんだよね。


軽く言えば・・・「たまたま」(笑)


テレビで見たけど、40秒に一回この狭い日本で交通事故が起こってる。
自分もその加害者なり、被害者なりになる可能性があるって事。確率の問題で自分は無いとは言い切れないし、その責任を負って生きているんだ。


人間はよくウィルスに例えられるけど、まさにその通り。
自分達が感情を持ち、それぞれの文化を築き、そしてどこに向かおうとしているのだろう・・・


考えれば考えるほど、ニュースで見る記事が馬鹿馬鹿しく思えてくる。





世の中は矛盾だらけだな・・・



この取り留めのない話など、誰に伝わる事もないのに過ごす時間が自分を見つめる時間になりえる。



全く無駄な時間を過ごしているんだけれどもね・・・