ディスカバリー:街に咲いた三つの花 「桃天花」「てんか」「桜花」 | ばんじまる@鶴見ほか

ディスカバリー:街に咲いた三つの花 「桃天花」「てんか」「桜花」

すっかり春から初夏の陽気になってきましてニコニコ


最近はツツジも咲いてきました。

道路の植樹帯などに咲いている白やピンクの花を見ているとなんだか麗らかな気持ちに

なってきます

上着も要らないようなこの陽気晴れに色々と活動しよう!アップ

ということで、思い切って遠出をすることにしました。

実は浅草にお客さんがいて、毎月末には集金に伺うのですが、浅草といえばあの

浅草開化楼 」さんの本拠地です!

当然ながら、開化楼の麺を使用したおいしいラーメン屋さんも一杯あります。

昼休みをずらして、集金をすませた後に三河島まで足を伸ばし以前から

カラスさんのブログ で気になっていた「桃天花」さんにお邪魔することにしました。

もう3月末のお話ですが。

初めて行く地域ですので、ナビで行ったのですが着いてみると交通量の多い片側

2車線道路と商店街が一体となっているし、脇道は大変細くしかも一方通行だらけで

なんともお店を探しにくい立地ですね。

コインパーキングをやっとの事で見つけてから裏道をテクテクと歩くと、いかにも東京の

住宅地でゴチャゴチャギッシリと家が並んでいます。火事メラメラになったら消防車も入って

これないでしょうし、そういうときは下町ですから一致団結して消火するんでしょうか?

まさか「め組」の火消し鳶が登場することはないでしょうけど。


Discovery1

肝心のお店は積み上げられた開化楼の麺箱ですぐ分かりました。言われるほど

中華屋さんぽくはないと思いました。

桃色のテントの下の入口からお店にはいると結構広々した良い雰囲気ですね。

券売機にはメニューを区別しやすいようにシールラブラブが貼ってあり、とても親切だな

と思いました。

その日は3人で切り盛りされていましたが、そのうちホール係の恰幅の良い鈴木さんと、

厨房で調理している優しげな店主の飯岡さんのお二人には、実はお店以外でお会い

したことがあります。

先日のカラスさんの復活興業で、近くの席に座っていらしたのです。

お二人ともすごく楽しまれていたようで、ずっとニコニコしている姿が印象的でした。


オーダーは私が「胡麻珈哩つけめん」、家内が「担々つけ麺」をお願いしました。

私は散々迷いましたが、大盛りにしてライスまで頼んでしまいました。


【ヒラウq=(^ー゚)チーメン】
平打ち【q=(^ー゚)チーメン】

手前が私の大盛りです。すごいツヤツヤでおいしそうですねぇ。しかし、この量が胃に

収まるんでしょうか?ライスモアルヨ

「てんか」さんの合い盛りのオーションでない方によく似ていますが、私は「神の舌」は

持ち合わせていないので分かりません。ただ分かるのはどちらもおいしい!ということ

です。

坦々スープ
坦々つけダレ

胡麻珈哩スープ
胡麻珈哩つけダレ
胡麻珈哩の方は大盛り用なのでつけダレも大きいです。

担々麺を味見させてもらいましたが、色んな味が優しく調和して口当たりの良いスープ

です。辛や麻もそれほどきつくありません。ぬるいという評も有るみたいですが、かえって

このくらいの方が味が良く分かるというものです。

胡麻珈哩はその坦々のラー油をカレーソースに変えた感じで、「秘伝の粉」と言うのが

真ん中に載っていて、少しずつ溶かしながら頂くみたいです。

【ヒラウq=(^ー゚)チーメン】をつまんで食べるとさすがの浅草開化楼、麺に味が有ってウマイですね。

茹で・締め加減も大変いいじゃないすか。平打ちって茹でが難しそうですよね。

さらっと麺をスープにつけて食べると、うまうまうま~!

椀の下の方にはジャガイモも隠れていてとてもイイ!ですね。

胡麻のまろやかさとカレー風味の調和って、こんなに良いんだ!

それらを結びつけてる出汁が良いからなんだろうな~。
ブッコミ

ライス+カレーダレ
え~、お約束の「ライスブッコミ」です。いや、正確には「オン・ザ・ライス」ですね。

スープ割りをしたくて、こうしました。当然ながら極ウマです。

スープ割りの写真は忘れましたが、割スープの味を見ると鶏と豚のスープで味が

しっかりしてますね~。スープ割りも完飲してしまった。

厨房の所まで行って飯岡店主と鈴木さんに「おいしかったです、ご馳走様でした!

の挨拶をしたら名刺を頂戴しました。

あまりの旨さと量に家内と2人でボ~っとしながら帰りました。ヽ(* ̄Д ̄)人( ̄Д ̄*)ノ


Discovery1.1

どうしてもあの美味しさが忘れられない私達は、集金を心待ちにしてまた翌月末に

「桃天花」さんにお邪魔しました。

ネットで調べていると「つけ麺」や「ジャージャー麺」も有る様です。

「ジャージャー麺」は地元の中華屋で食べたときは甘ったるい様なしつこい様な味付けで

余り好きでは無かったのですが、あの衝撃的な坦々や胡麻珈哩を出されるお店なので、

コレは食べてみよう!と思いお店に向かいました。

券売機
券売機
少しメニュー等が変わり、店内の掲示物等も少し変化があったようです。

前も可愛らしいシールでつけ麺を分かりやすくしていましたが、「胡麻珈哩」→「ゴマカレー」

になって、ストレートに分かりやすくなりました。

ありゃ?チャーハン無くなりました?今日食べようかと思ってたけど残念。

でも「ブッコミ」たいので小ライスも購入しました。

今日は意外とすいていますね。世の中連休なのか知らん?

オーダーは石橋を叩きまくる保守的な家内が「ゴマカレーつけ麺」、ディスカバリー精神に

富み、何でも興味津々な私が「汁有りジャージャー麺」です。

鈴木さんが元気よく持ってきてくれました!グッド!

「ゴマカレーつけ麺」(家内)、「汁有りジャージャー麺+チャーシューの切りおとし+味付玉子+小ライス」(自分)
ゴマカレーつけめん つけダレ
【ヒラウq=(^ー゚)チーメン】 汁有りジャージャー麺+小ライス
アップ 汁

あの・・・

ゴマカレーのつけダレ、大盛りじゃね?こちらの計画を全てお見通しのような盛りつけに

いきなりダウンを取られています。

並べてみると麺が少なく見えますが、並とはいえ230gもの麺が山になっているのに

それが小さく見えるのは気のせいではありません。

ジャージャーのほうに目を移しますと、また巨大な丼にこんもりと肉味噌の山が

出来ています。

隣のライスは、我が家ではこれは小とはいわず大盛りと呼んでいます・・・

チャーシューの切りおとしは、50円でいいんですかコレ・・・汗

しかし、良い香りが漂ってきますね~。

まぜまぜする前に、汁有りたる汁を確認すると有ります有ります。少し味見をすると

控えめな味付け。

均等に混ぜずに丼の半分ずつムラを付けて混ぜてみました。

混ぜた後
まぜ後
結構ジャンクな、でも間違いなさそうなルックスになりました。早速イタダキマ~ス!

おぉ!肉味噌うまい!甘みとコクがお約束のようにバッチリ!北京ダックの味噌のように

濃厚で、後から山椒系の辛味がじんわり来ます。キャベツが絡むとホイコーローの

様でもあり、キュウリがとても良いアクセントですし、【ヒラウq=(^ー゚)チーメン】の旨さも合わさり

租借しながら味わうのがとても楽しい!

汁が有るせいかマイルドに絡んできますね~。

混ぜを甘くした方もよく混ぜた方も甲乙付け難し!あっという間になくなりました。

でもこの時点で濃い味付けのせいか結構満足感高いです。

   しかし   私には   まだ  やることが残っている   !!!

お約束
ブッコミ ブッコミアップ
ゴマカレーオンザライス
やっぱり「ブッコンデ」おきませんとね。ブッコミで出来たスペースにはカレースープを

IN!!

オイシータノシー日本人。(もう壊れてきたカモ)お腹一杯でも進みますよ。

でもあともう一楽しみ。

スープ割り(ゴマカレー)
割スープ

これをこなして初めて自分的100点満点。家内と若干の駆け引きをしながら

奪い合うように完飲しました。

こりゃ~「汁なし坦々」もかなり旨そうだな~。どうやって夜来る理由付けをしようか・・・

お店も昼時を外していたこともありすいていたので私達は比較的ゆっくり食べましたが

その間にも入れ替わり立ち替わり地元の方っぽいお客さんが途切れず見えていました。

けっこう「しょう油つけめん」が出てるみたいでした。 コンド タベヨット!

しっかり地元に根付いている印象でした。しかし・・・

皆さん江戸っ子のせいか食べるの早い!DASH!イタダキマスからゴチソウサマまで5分くらい

じゃないですか?

今回も明らかに食べ過ぎなのですが、こんなに食べて二人で1,780円、つまり一人

当たり890円です。しかもこのお店で食べた後は夜もオナカが減りません。

個人的意見です、個人差が有りますのでご注意

こんなお店が地元に有ったらな~。(でもまた来ますけどね

どうもご馳走様でした!!


Discovery2

さて、三河島に大変なお店を発見したものの、我が地元鶴見にも素晴らしいお店が

幾つかあります。

その中でもかなり私にとって重要なお店が「てんか」さんです。

桃天花」さんとも共通点があって、麺は「浅草開化楼 」謹製ですし、両店カラスさんの

思い入れも強いお店だと思います。

さらに「てんか」の名は本来「天花」の様です。(参考文献

ほかにも通ずる点は後述します。
さて、この店は
TVには出たりはしていませんが、雑誌やラーメン本に度々登場して

かなり繁盛するようになり、休日はお客さんが途切れません。

最初このお店で「とろとろ肉そば」を戴いたとき、強力な和風ダシとこれまたウドンより

強力な麺に圧倒され、汗だくになりながら食べ終わって「これはラーメンなのか?」

と言うのが第一印象でした。

特製とろとろ肉そば+味玉

とろとろ肉そば あっぷ
麺 味玉

しかし、何となくまた食べたくなって何回か通う内に「しお肉そば」にハマりました。

しお肉そば(小)
しお肉そば(小) アップ
特製しお肉そば、味玉しお肉そば(野菜、ニンニク多め)
特製しお肉そば 特製しおにくそば

塩気が少し強いと思いますが、強力なダシと麺にとても相性が良いような気がして

家内などはもうほぼこれしか戴きません(スープの味がすなおに伝わってきます)

しおについては店主さんも小改良を進めていて、その度味が柔らかく美味しくなってる

ように感じます。

そのおかげでラーメンのスープはどこでも残してしまう小食の相棒女房くんもこの

しお肉そばだけはスープまで全て完食するようになりました。祝日


つけ麺」は2種類の麺を合わせ盛りして楽しめる品です。スープは最初は熱々の器で

提供されていましたが、今では普通のスタイルです。

つけ麺(並)

つけ麺(並) 麺アップ
つけス-プ 平打ち麺
オーション太麺 混合
しおつけ麺(中盛)
しおつけ麺中盛り W麺
つけダレ スープ割り

つけ麺の場合は醤油味の方が甘みと魚粉のインパクトが出て美味しい気がします。

太麺と平打ち縮れ麺の感触と味の違いを楽しんだり、両方絡めて楽しみ、最後は

スープ割りで大満足!です。


そして、人気メニューの「てんかの変わり担々麺」は最初は油そばだったと思うのですが

いつからかスープを途中で入れて変わり坦々麺として出すようになりこれが大ヒット

しました。

てんかの変わり担々麺
変わり担々麺 スープ追加後

色んな香辛料と特製に相当する載せ物、強力な麺は「汁なしまぜそば」としてだけでも

凄くインパクトが有るのですが、途中でスープや 酢をいれて、焼き石を投入して熱々の

担々麺に様変わりして楽しめるという美味しく楽しいメニューです。

この名品については、ぼぶさんの素晴らしい記事 の方が参考になると思います。

お店にいるとかなりの注文が入りますので不動の人気メニューという感じです。

スープが途中からとは言え、特製の内容で900円とは凄くお得感がありますね。


もう一つは「特製辛味噌」です。もともと去年の暮れに限定新作メニューとして登場し、

それが現在は毎土日に食べられるメニューになりました。

土日限定辛味噌(初期オーション太麺)
限定辛味噌 限定辛味噌
特製辛味噌(平打ち麺、野菜多め)
土日限定辛味噌+野菜
特製辛味噌(平打ち麺、野菜多め)

土日辛味噌 アップ
食後

野菜マシは最初別皿でしたが、今ではこの洗面器のような大きさのドンブリで

提供されます。

特製辛味噌(平打ち麺、普通)
特製辛味噌 アップ
麺

この通常バージョンで十分お腹いっぱいになります。スープは基本優しい味わいですが

トッピングの辛味そぼろやニラキムチ、ゴボウキムチなどを混ぜていくと複雑な辛さと

旨さが加わり、味も濃くインパクトを増していきます。そしてこの特製の幅広平打ち麺が

結構なスープを乗せてきてとても美味しいのです
熱く、濃く、辛いこの味噌そばは、暑くっても無性に食べたくなってしまいます。


このお店は以前「つるみ堂」と言って味は良い物の、それほど繁盛はしていませんでした。

しかし素晴らしい息子さん の助言、黒き影羽の強力な応援 などで「てんか」として

再スタートし、ぼぶさん はじめラーメンファンの暖かい声援もあり、今では行列が

出来るまでになりました。

全てのメニューに共通する点は、ベースにはしっかりした優しい味があり、そこに

色々な工夫を加えることでインパクトを与えていることです。

インパクトがあると飽きないし、ベースのしっかりしつつも優しい味のスープがあるから

安心して食べられる。少し体調が悪くても、体に染み入ってきます。そして力強い具の

おかげで店を出る頃には元気になってしまいます晴れ

そして「桃天花」さんとも共通していますが、安心して美味しい物を安くお腹一杯食べて

貰いたいという店主さん達の気持ちが込められています。

二つのお店でお昼を食べたらもう晩ご飯は要らない感じですし、二人で千七百か

千八百円程度で済みます。

何より店主さんの人柄が良いです。あまりに真剣に仕事に取り組んでるので取っ付き

づらい雰囲気もありますが一度お話しすると人なつこくとても優しい笑顔の持ち主

分かります。

そして陰で支える奥様の存在も重要です。

お二人でお店に出られてるときは天然コンビの掛け合い漫才のようになってますが、汗

お二人ともとても優しくて暖かで、今まできっと色々なご苦労をされたんだろうな、と

思います。そのお二人の人柄が表れた味わいですね。

決してよそ行きの味ではないだろうし、ランキングを争うようなラーメンでもないと

思います。

でも、最後に食べるラーメンを選べ、と言われたら私はこのお店を選びます
感謝


Discovery3

三つ目のお店は、「てんか」の和智御夫婦のご長男の「めん創 桜花」さんです。

「てんか」のお店ではあえて触れていないけれど、周知の事実 だから良いですよね?

東神奈川から子安駅にかけての国道15号線(第一京浜)沿いはそれこそ夢のように

ラーメン屋さんがあり、「おーくら家」「たまがった」「大勝軒」「港家」「花月」「天空」など

よりどりみどりの中で、独自のスタイルで今の行列を作り上げた名店です。

このお店の特徴はなんと言っても「無鹹水自家製麺」でしょう。そのほか全ての素材は

店主の幸之輔さんコダワリの素材を使っているそうです。

特製つけそば(大盛り)
つけそば
写真が良くありませんが山吹色の「めん」・・・そのままつまんで頂くと、うっすら塩味の

ついた、食べ応えのある、他に例えようがない感触の麺です。

これを「うどん」と表現する方もいらっしゃるようですが、私が感じたのは、昔一時期

スパゲッティ(細麺ではなく1.6mm程度のスパゲッティ)を、茹で湯の塩を濃くして、

茹でたてを何も付けずに食べるのが好きで、それと味わいがよく似ている様に思い

ました。お店に伺う前にこの麺がデュラムセモリナ配合と知っていたので余計にそう

感ずるのかも知れません。ただ、配合のせいかスパゲッティとは質感が全然違い、

スープの持ち上げの良さそうな感触でした。

無鹹水と言うことで塩のみで繋がれた麺は、塩加減:まさに塩梅が難しそうです。

そのまま全て食べてしまいそうな美味しさの麺ですが、付け汁を味見すると、鳥豚骨に

和風ダシ、そして黒酢系の甘みと酸味を感じる風味の良いスープです。

知人がこれを「けんちんの様だ」と言っていましたが、これほど丁寧に味付けされた

「けんちん」を私は知りません。

具と言えば、極上のチャーシューと鶏団子、味玉、メンマが載っています。

チャーシューは「てんか」でも味わえる宮崎黒豚の良い味付けの物を炙って付け汁に

二切れ!も入れてあります。またその下には鶏団子も隠れていて、サッパリとしながらも

とても美味しいです。鳥好きの私はもとより、家内がコレかなり気に入っていました

特製辛味つけそば(大盛り)
特製辛味つけそば
酸味のあまり好きでない方はこちらが良いかも知れません。

コチュジャンの様な甘辛い味付けが加わった付け汁は、マイルドになり深みを感じる

物です。

こちらもあまりに調理に真剣なため取っつきにくそうな店主さんですが、実はお父様に

よく似て優しい感じの好青年です。

ホールを担当される奥様もキビキビとした対応が素晴らしいですね。そして最近は

次男の方が助手として厨房に立たれ、よりいっそうお店が盛り上がっていくのでは

ないかと思います。

ちなみに行列が大嫌いな私叫びですので、ここには夜の部一番で来ることにしています。

しかしいつの日か、すいている店内でゆったりと「つけそば」の特盛りや、暖かい

ラーメンの「黒」、お酒など心ゆくまで楽しんでみたい、と夢見るのですが星空それは当分

叶いそうに有りません。

暇ができたら売切れごめんの死刑宣告ギリギリの20:00頃に並んでみようかな・・・

ご馳走様でした!!


以上、私にとっての素晴らしい三つの花は、季節を問わず美しく素敵な花を私の心に

満開に咲かせてくれています。

皆さんの心にもきっと咲かせてくれると思います。

それぞれがナンバーワンでありオンリーワンなのです。