【ボツネタ放出特集1】 ショーターの冠番組 | BANANAFISH DREAM

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もしバナナフィッシュがハッピーエンドで終わるなら~365日あなたを幸せにする小説■BANANAFISH DREAM


「ブランカ様―― 大変お待たせいたしました。ご案内いたしますので、こちらへどうぞ……」



 電話で彼の来訪を伝えた受付嬢は立ち上がり、彼を応接室に案内した。



 ブランカはソファに腰掛けた。今日、彼は某テレビ番組のプロデューサー・ゴルツィネ氏に呼ばれていた。


 かつて仕事を一緒にしたことのある彼はブランカをとても気に入っている。何度も彼からの熱烈なオファーがあり、その都度断っていたのだが、「話だけでも聞いてくれ」 と懇願されてようやくテレビ局にやってきたのだ。



 しばらくして、プロデューサーのゴルツィネ氏が応接室に入ってきた。

 


「やぁブランカ! わざわざすまないね。実は秋の新番組を企画しているのだが、前年より視聴率を上げたいのだよ――」



 ゴルツィネ氏は、挨拶もそこそこにブランカの顔を見るなり用件を言いだした。


「ゴルツィネプロデューサー、どのような番組を作られるご予定ですか? 」



「あぁ、BANANAFISHのキャラクターを使って冠番組を何本か作ろう と考えている――」



「バナナフィッシュのキャラクターで? しかも冠番組ですか……」



(随分思い切ったことを考えられたのだな――)



 ブランカは内心驚きながら話を聞いていた。


「君は彼らを良く知っているだろう。ぜひ君のプライベート・オピニオン(私的意見)を聞かせてほしい



「分かりました。だれがメインですか? 」



「候補は何人かいるからそれぞれ聞いてほしい……。まずは、最も安く雇える人物――ショーター・ウォンの番組をウチの局内で企画してみた……」



「局のスタッフが考えた案ですか?」



「そうだ。チャーリー君、マックス君が考えてくれた企画だ」


 ゴル氏は企画書をブランカに手渡した。




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ショーターの冠番組・候補リストヒミツ

 [バラエティ編]
 ・ア/メ/ト/ー/ク
 ・し/ゃ/べ/く/り/0/0/7

 [情報番組編]
 ・ス/ッ/キ/リ/!
 ・ズ/ー/ム/イ/ン/!/ス/ー/パ/ー

━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─


「どこか他の局で見た気がしますが……」



「何!? アイツら、何てことを……! クビにしてやる! 」



 プロデューサーは激しく怒り出した。



「まぁまぁ…… ショーター君は性格的にバラエティは合っていますし、彼は人望もあるので情報番組もきっちりこなすでしょう。この企画案を上手に活かして違う冠番組を作ればいいですよ。 では早速、タイトルを変えてみましょう……」



 ブランカはペンを手にとってサラサラと企画書を修正しはじめた。




「できました。どうぞご覧ください――」



 ブランカはプロデューサーに修正した企画書を手渡した。


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ショーターの冠番組・候補リスト(新)


[バラエティ]


・ア/メ/ト/ー/ク  

 ⇒ ショーターのダメトーク


・し/ゃ/べ/く/り/0/0/7

 ⇒ しゃべりにくい877ネタ

[情報番組]

・ス/ッ/キ/リ/!

 ⇒ スッカラカン!


・ズ/ー/ム/イ/ン/!/ス/ー/パ/ー 

 ⇒ ズームイン!スキンヘッド

━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─

 企画書を眺めていたゴルツィネプロデシューサーは満足気な笑みを浮かべた。



「――素晴らしい。君のネーミングセンスは最高だ」



 ゴルツィネ氏はブランカを誉めたが、ブランカは番組内容が気になっていた。


「肝心の内容を教えて下さい……。 『ショーターのダメトーク』 はどのような内容ですか?」



「これはゲストを呼んで テーマ について楽しくトークをする番組だよ。フリートーク力の弱いキャラは、ショーターからのきつーいダメ出しをくらうのだ。ベスト・オブ・ダメトークに選ばれたゲストキャラはショーターが選んだ恥ずかしいTシャツを着て一日を過ごす罰ゲームが待っている」



 プロデューサーゴル氏は葉巻を吸い始めた。



「では、『しゃべりにくい877ネタ』 は?」



「これは、連載終了した今だから言えるバナナフィッシュの秘密やネタを暴露しようという番組だよ。できるだけ言いにくいネタを暴露してもらうようにゲストに依頼をしておく。きっと、思わぬ情報が漏えいしてファンを喜ばせるだろう……」


  

「では 『スッカラカン!』 とはどういう情報番組なのですか? 」



「これは心も体もお財布も軽くスッカラカンにして、楽しく愉快に過ごそうという脱力系コメディー番組だよ。笑えるだけでなく、非常にためになる番組でもある。まさにショーター君にぴったりではないか!」



 妙に自信たっぷりにプロデューサーは言った。



「では 『ズームイン!スキンヘッド』 は?」



「これは、街にいるきわどい頭髪の人にインタビューをして、『あなたはハゲですか?』と質問する番組だよ。 否定した人物にカメラを頭頂部にズームして勝手に頭髪診断してしまう、まさに 『おせっかいハゲ番組』 だよ」



「どれも素晴らしい企画ですが、ゲーハ―達にとってはまさに 『テロ』 に等しい行為を視聴者は楽しむことでしょう。 『ズームイン!スキンヘッド』 がよいかと思います」



こうしてショーターの新番組は『ズームイン!スキンヘッド』に決定した。


<完>


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この話は以前に拍手ボタン内で分割掲載しましたが、内容の酷さにすぐにとりやめたものです。今回、少し手直しをしましたが、それでもちょっと微妙です……あせる。でもこんなのがあと3日も続きますよ。覚悟してくださいね(笑)


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