米太陽電池メーカーのソリンドラ(カリフォルニア州)は、8月31日、米連邦破産法11条に基づく、会社更生手続きの適用を申請したようです。
太陽電池市場は、中国メーカーなどの台頭により競争激化しており、供給過剰と価格下落で業績が悪化したようです。負債総額はあきらかにしていないようですが、工場はすでに操業を停止したとのこと。
ソリンドラは、独自開発の円筒形太陽電池を製造して、結晶シリコン太陽電池に比べて、約1.5倍の集積能力を持ち発電効率の高い太陽電池として注目されていて、2009年に米エネルギー省から5億3500万ドル(約411億円)の融資保証を受けていた中ではかなり期待されていたはずなのに・・・。
8月には、米太陽電池メーカーのエバーグリーン・ソーラーが、同様に破産を申請しているので、こうなると景気対策として、環境施策に注力するオバマ政権にとって、グリーン政策をうち出した中で国の次の政策が失敗になりかねないですね。GEは独自のスマートグリッド方式で次世代の世界展開を狙っていますが、太陽電池だけだと厳しいのか。。
白物家電が、日本のメーカーから中国企業に売却されていように、技術力と価格面においてそのアドバンテージを生み出せないと、やはりこういう結果になるのか。
PC用など全ての電源が台湾メーカーに集約されているのと同じような状況が、この太陽電池にいたっても動き出すという状況をみていると、ソーラーにおいても発電効率のレベル以上に、価格の波が押し寄せてくるのがすでに目の前か。
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