FREEの保険に要注意! | ビジネススキル 「場回し」の技術

FREEの保険に要注意!

ビジネススキル発掘ライターの高橋です。


最近FREEが増殖していますね。


本や雑誌の記事の影響もあるのでしょうが、
時代の流れというものもあるでしょう。


意外な業界にもFREEは登場しています。


保険業界です。


最近、何かの商品を買うと、
無料の保険がもれなく付いてくるという
ケースをよく目にします。


先日も車の窓に貼る「Baby in car」という
ステッカーのパッケージに「無料保険付き」と
書いてあり、「えっホント?」と思って
説明を読んでみると、確かにFREEの保険が
付いていました。


さらに、最近プロバイダーのニフティからの
封書に「@nifty フリーケア・プログラム」という
サービスの案内が入っていて、よく読むと、
それもFREEの保険の紹介でした。


ただし、これもよく読んで考えないといけないのですが、
例えば、ニフティの無料保険は、

●入院保険金(一時金)50000万円を2年間保険料無料でお受けとりいただけます。(5日以上入院した場合)

と書いてあります。


まあ、無料だからいいかと申し込んでしまうと、
これは見事に相手の罠に引っかかることになります。


何が問題でしょうか。
実はこの「5日以上入院した場合」という条件が曲者です。


5日以上入院することってあると思いますか?
最近の病院では早く退院させる傾向が強く、
5日以上入院することはよほどの重病でない限りないと、
保険のプロに聞いたことがあります。


つまり、この保険はほとんど無意味といえます。
払われない保険に加入してしまうわけです。


逆に、ニフティ(もしくはパートナー会社)は
ほぼ持ち出しなしで潜在顧客を獲得できます。
実に巧みです。


そして、無料プランに加えて、ニフティでは
「追加補償プラン」というものを用意しています。
死亡保険や入院保険金の1日からの給付、手術保険金などが
その対象となっています。


もちろんこれらは有料です。


最初は無料だけのつもりが、色々と読んだり、
後に勧誘を受けたりするなかで、
結局有料のプランに入ってしまうことになります。
(断固として無料だけという人もいるでしょうが、
百戦錬磨の相手は巧みです。効しきれず、
入ってしまうケースが多いでしょう…)


大ヒット本「FREE」では、こうしたやり方を
直接的内部相互補助」と呼んでいます。
無料で消費者の気を引いて、結局最後には
喜んで金を払ってしまうというパターンです。


まあ、無料マニアならいざ知らず、
個人的にはこうした無料保険は
入るべきではないと思います。
自分の情報の安売りはよくないです。


あと、余談ですが、もし一般的な生命保険で
「入院5日目から入院保険金日額5000円」
なんてものに入っているのであれば、
即刻やめるか、1日目からの保険に変えるべきですね。


ボクも以前5日目からの保険に10年間も入ってましたが、
その無意味さに気付き、先日違う保険にChangeしました。


いずれにせよ、こうした巧みなFREEは
今後も増えていくことでしょうね。